小田裕太郎 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸でプレーしていた元U22日本代表FW小田裕太郎は現在、スコットランド1部ハーツに所属。以前からJリーグ移籍の可能性が取りざたされているが、Jリーグの第1登録機関(ウィンドウ)終了まで残り1カ月を切った今もなお、所属クラブで厳しい立場に置かれている。

 現在23歳の同選手は、2023年1月に神戸からハーツへ完全移籍。海外挑戦1年目のシーズン終盤からコンスタントにスタメン出場も、2023/24シーズンは度重なる負傷離脱の影響もあり、スコットランド1部リーグ戦で10試合のスタメン出場にとどまった。

 そして2024/25シーズンはリーグ開幕から4試合続けてプレーも、ハムストリングの負傷により9月末から2か月以上にわたり離脱。小田を評価していたスティーブン・ネイスミス監督が解任され、ニール・クリッチリー氏が指揮を執っているが、新指揮官のもとでは公式戦1試合の出場にとどまっている。

 小田とハーツの契約は2026年6月まで残っているが、英紙『デイリーレコード』は2025年1月11日の時点でハーツ退団の可能性を報道。同時期にサンフレッチェ広島からのオファーやJリーグ複数クラブによる争奪戦も報じられた一方、『エディンバラ・ニュース』は1月30日の時点で「正式オファーは届いていない」と伝えている。

 欧州主要国の移籍ウィンドウが終了した後も、ハーツにとどまっている小田。『ハーツ・スタンダード』が2月上旬に伝えたところによると、指揮官は日本人アタッカーについて「彼はプロフェッショナルであり、しっかりとトレーニングしている」などと、一定の信頼を寄せているという。

 ただ、2月中旬以降は同選手の去就に関する音沙汰がない状況。トップチーム公式戦でのベンチ外が続いているが、現地メディアはJリーグ移籍の可能性について報じていない。