
札幌市は2月26日、大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)の運営管理にあたる『株式会社札幌ドーム』の2025年3月度の決算で、2400万円の黒字になる見通しを発表。北海道コンサドーレ札幌の2025シーズンホーム開幕戦(3月9日、明治安田J2リーグ第4節ジェフユナイテッド千葉戦)を前に、札幌市議会議員の成田ゆうき氏が「税金投入」や「ドーム解体」といった一部の声に反発している。
以前から札幌ドーム問題について、積極的な情報発信を行っている成田氏。2月18日に一部メディアで「2期ぶり黒字」などと報じられると、Xでこう綴っている。
「札幌ドームに関しては数年に渡って私も誹謗中傷を受けましたが、結果としては黒字です。財務諸表等を何も理解していないYouTuberと、それに乗っかった不勉強なメディアが不安や不満を煽って広告収益を得るスキームに引っ掛けられた人が多かったと言う事。経済効果や防災面からも壊すとか有り得んのよ」
また2025年度に単年黒字化の要因として「ネーミングライツ契約(2.5億円の増収)」「今年度の稼働日数が25日増と決算時に報告(約2億円の増収)」と指摘。2024年度より稼働日数が25日増える理由を、「今年度(24年度)の予約って、大体1年前には入れるので23年の状況を勘案します。大赤字だった23年度は22年に予約入れるのですが、この時はまだコロナが5類になる前で様子見が多かった」と分析している。
また成田氏は高校野球や高校サッカーなど、アマチュアスポーツの開催に関連して、「アマチュア大会の補助金は一般財源からではなく、ドーム社の配当を積み立てたスポーツ振興基金(18.9億円)から拠出するので、市税を投入したという事にはならないのです」と説明。
「今回のアマチュア大会への補助金を『税金投入だ』と燻がっている人がいるようですが、実態はドーム社の配当を積み上げた基金からの支出であり、税金の投入は行っておりません」と、一部からの否定的な声を一蹴している。