
新スタジアム構想で注目を浴びている水戸ホーリーホック。3月2日に明治安田J2リーグ第3節の愛媛FC戦を控えるなか、新スタジアム構想に関する水戸市の高橋靖市長の「市民の理解を全く得られない」いう発言に、クラブ関係者が反応している。
同クラブは2019年に新スタジアム構想を発表も、2028年度予定だった竣工時期を延期するなど、計画は進んでいない模様。報道によると、水戸市との協議を進めるなか、建設にあたり自治体への協力を仰いでいたが、高橋市長は200億円とみられる巨額な建設費の負担に関して「市民の理解を全く得られない」などとコメントした一方で、「クラブは水戸の大事な地域資源」と寄り添う姿勢も見せたという。
この報道を受けて、水戸の河野高宏ゴールキーパーコーチは2月27日にXを更新。報道内容を引用した上で、「そもそも市民の理解を得られる施設ってなんだろか」と投稿している。また投稿に対する一部SNSユーザーからの反応に、「1民間企業に200億は税金から出せないですよね。その魅力を伝えきれていないのも責任があると思います」と市長の発言内容に一定の理解を示す。
その上で、「スタジアム建設によって『資源』の価値を最大化できないですかね?」と提案。「スポーツには力があるんだよ。人生を豊かにする力がさ。その価値を評価されてない現実が悲しいな」と肩を落としている。
サンフレッチェ広島やV・ファーレン長崎の新スタジアムが開業したことにより、話題を呼んでいるJリーグ。ただ一方で、複数クラブのスタジアム計画が思うように進んでいない背景のひとつとして、自治体が莫大な税金投入に難色を示すことがあるようだ。