宇野の同ポジションでは、昨年並んでプレーすることも多かったMF宮本航汰や今冬大分トリニータより加入したMF弓場将輝といった選手もおりチーム内での争いは熾烈だが、ここまでの3試合で差をつけたことは間違いない。J1復帰初年度となる今季、好スタートを切った清水。このままシーズンを上位で過ごせるか、まさにチームの中心を担う宇野の活躍と成長に懸かっていると言っても過言ではないだろう。

北野颯太(セレッソ大阪)
昨季は開幕から8戦負けなしと好スタートを切るも、以降失速し最終10位でシーズンを終えていたセレッソ大阪。監督交代を経て迎えた今季は、開幕戦こそガンバ大阪との大阪ダービーを5-2で制したものの、以降は僅差で2連敗を喫し現時点で10位となっている。そんなC大阪にとって、開幕から好調なFW北野颯太の存在は長いシーズンを戦う上で大きな希望と言えよう。
開幕戦でいきなり2ゴール1アシストと結果を残すと、第3節の柏戦でもゴールを挙げここまで3試合で3ゴール。ゴール近くでの冷静かつアイデア溢れるプレーやそれを可能にするキック精度の高さで攻撃を牽引している。
C大阪の前線では、昨季リーグ2位の21ゴールをマークしたFWレオ・セアラが鹿島アントラーズへ移籍。新加入の外国籍選手も含め、誰が新たな攻撃のキーマンとなるのかが注目されていた。そこへ急激な北野の成長は、下部組織出身の選手なことも相まってファンやサポーターからしても願ってもないニューヒーロー誕生と言えよう。連敗脱出に向けて次節もゴールに絡めるか、覚醒の予感漂う北野の活躍に注目だ。

鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)
J1へ復帰した2018年以降、二桁順位が続いている湘南ベルマーレ。昨年も残留争いに巻き込まれ最終15位でシーズンを終えていた。しかし、そんな厳しいシーズンの中でも選手たちの成長ぶりには目を見張るものがあった。残念ながら今冬サンフレッチェ広島へと移籍していったMF田中聡を筆頭に、サイドで推進力を見せるDF畑大雅や新エースFW鈴木章斗、さらに2023シーズン途中に当時J3のY.S.C.C.横浜から加入したFW福田翔生と若手が着実に力をつけている。