長谷部誠・日本代表コーチ 写真:Getty Images

 2025年3月にFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合を控えているサッカー日本代表「森保ジャパン」。コーチとして、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF三笘薫(ブライトン)といったスター選手の指導に当たっている長谷部誠氏は、自身の今後について語っている。

 長谷部氏は現役時代に、アイントラハト・フランクフルトでMF鎌田大地(現クリスタル・パレス)とともにUEFAヨーロッパリーグを制覇。日本代表ではDF長友佑都(現FC東京)らとともにW杯の舞台へ。2023/24シーズン限りで現役を引退すると、引退後はフランクフルトの下部組織で指導者としてのキャリアをスタートしている。

 ブンデスリーガの中継を手掛ける『スカパー!』の公式Xアカウントでは、長谷部氏へのインタビューが公開。同氏は日本代表での指導について「引退直後にこのような役割を貰えたことは、僕にとって名誉なこと」とした上で、「非常に能力の高い選手たちと一緒に仕事ができるのはすごく楽しい。選手だけでなく、環境も最高だ」と、日本サッカー協会(JFA)の体制等に対する満足感をのぞかせている。

 また長谷部氏は指導者としてのプランを訊かれると、「長期的な計画は立てていない」と前置きした上で、こう語っている。

 「大きな目標は、アイントラハト・フランクフルトのトップチームの監督になること。でもまずは多くのことを学ばないといけない。目標はあるけど、急いでいない。まだAライセンスとプロライセンスの資格を取らないといけない。急がずにゆっくり行くよ」

 ブンデスリーガ公式戦のピッチサイドに立つことを夢見る一方、森保監督の後任として日本代表を率いる可能性には言及しなかった長谷部氏。それでも現代表選手のクオリティーを評価しているほか、JFAと良好な関係にあるとみられるだけに、“長谷部ジャパン”誕生を期待するファン・サポーターは多いはずだ。