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takasuu/iStock
(前回:血液型と性格:AIによる実証(前編))
AIによる実証結果では、実際にAIによる実証結果を見てみましょう。
次の図は、3,200人の性格テストと血液型特性の回答により、Microsoft AzureのAIで血液型を予測させた結果となります。偶然の最大確率(このサンプルのA型は37.8%のため、すべてA型と回答した場合は37.8%…一番下)より明らかに正解率が高いのは、血液型特性(赤下線)だけです。
このことは、性格テストでは血液型の差が出にくいことを端的に示しています。
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図1
なお、次に示すように、現時点で「血液型と性格」の主な査読あり英語論文を比較すると、学術的な評価、データの量と質、分析方法などで、肯定的な論文が否定的な論文を上回っていることがわかります。
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図2a:Tsuchimine et al. ABO Blood Type and Personality Traits in Healthy Japanese Subjects. PLOS ONE. 2015年.b:縄田. 血液型と性格の無関連性――日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠―― (日本語). 心理学研究. 2014年.c:Rogersほか. Blood Type and Personality. Personality and Individual Differences. 2003年.
このように、性格テストでは差がない→血液型と性格に関係はない、という多くの否定派の主張に問題があることは、AIによる検証でも明らかとなっているのです。
しかし、そんな心理学の“常識”を覆す結果が出るまでの道のりは平坦ではありませんでした。
では、私の英語論文が掲載されるまでの紆余曲折を簡単にご紹介することにします。
【参考】プレスリリース 2023年3月7日(※ キャンペーンは終了しています)
「血液型と性格」Kindle版無料キャンペーン、最新AIを活用した英語論文出版のお知らせ