103万円問題は自民と国民民主の間の根本思想の相違で「壁づくりのプロ」と揶揄されてしまうわけです。宮澤氏は税収減枠1兆円ともされる「手持ち予算」との兼ね合いから壁ナシはできないという趣旨なのですが、宮澤氏を人身御供する政権もどうなのかな、と思います。また個人的な別の観点では近年の政権の発想は全般的に金持ちを作らず貧しい人を引き上げる政策、つまり1億総中流の発想が今でも大いに残っており、これが「出る杭」を作らなくなり日本を世界から埋没させた気もします。支援は本当に生活が苦しい人に留めるようにすべきです。

政党の動きを見ると与党の妥協具合と一部野党の好き放題発言の展開に見えます。存在感がより薄くなった公明党を含め「なーんだ、日本の政治家はこれぐらいの問題でもスッキリ解決できる議員はいないんだな」という印象です。玉木氏も謹慎3か月が解ける3月3日以降、何か新たに展開できるかといえばそれもなさそう。維新は前原共同代表が食えません。私には「前原氏なんてまだいらっしゃったのね」という感じです。

アメリカはトランプ政権のやりたい放題、隣国韓国は与野党ガチのぶつかり合い、そういえばドイツの選挙も想定通りの政権交代となるも連立の組み合わせでこれから厳しい調整が見込まれます。ところが少数与党の石破政権には奇妙な生暖かい空気がどよよーんと漂っている感じがします。氏の性格や動向からなのでしょうか、危機感が見えないのです。

自民党内の「浮かばれない組」は水面下でもがいているようですが、水面上に出てくることはあるのでしょうか?30代が支持する政党で自民がれいわ新選組に抜かれるとは誰が想像したでしょうか?私はこのブログで繰り返し、今や自民党の時代じゃないと申し上げてきました。今度の参議院選は地盤の変化が起きる気がします。そして自民党が頑張れば頑張るほど若者は逃げていく、そんな構図も見て取れます。

最後に、小柳ルミ子の「今さらジロー」を「今さら自民党」に読み替えると「♬いまさら自民党、罪だよ自民党、あたしのとって昔は昔… 今は今…♬」とすれば今は何党なのよ、という答えがないのが日本で政治ネタ話が盛り上がらない理由かもしれません。