
かつて大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)に在籍していた元日本代表MF奥抜侃志は2025年1月、ドイツ2部ニュルンベルクからガンバ大阪へ完全移籍。2025シーズンの明治安田J1リーグ開幕節セレッソ大阪戦(大阪ダービー)で低調なパフォーマンスを露呈した後、2試合つづけてベンチ外となったが、ドイツメディアが不調の原因を分析している。
現在25歳の奥抜は、大宮やポーランド1部グールニク・ザブジェを経て、2023年夏にニュルンベルクへ完全移籍。ドイツ挑戦1年目の2023/24シーズンは、リーグ戦30試合の出場で3ゴール2アシストをマークも、2024/25シーズンは出場機会が激減。ミロスラフ・クローゼ監督による4バックシステムから3バックシステムへの戦術変更もあり、2024年10月以降はリーグ戦で出番がなかった。
一時スコットランド1部セルティックへ移籍の可能性も取りざたされたが、G大阪へ加入した奥抜。Jリーグの舞台で再起を図りたいところだが、C大阪戦では攻守にわたり存在感を発揮できず。チームが2-5で敗れた後に批判を浴びると、アビスパ福岡戦、ファジアーノ岡山戦と2試合つづけてベンチから外れている。
序列低下とも解釈可能な現状に、ニュルンベルク方面からも関心が。同クラブの専門サイト『CLUB FOKUS』は2月26日、奥抜について「G大阪でもニュルンベルクと同じ運命をたどっている」とした上で「彼のキャリアは停滞している。Jリーグでさえ、足元を固めるのに苦労しているから、ニュルンベルクでどれほどプレー時間が少なかったかは想像に難くない。確かな才能を兼ね備えながらも、今はそのポテンシャルを十分に発揮できていない」と指摘。
C大阪戦でのパフォーマンス、2試合つづけてのベンチ外に触れた上で、「ニュルンベルクでもチームメイトだった林大地と同じく、過去の怪我の影響で明らかにプレースピードが落ちている」と綴っている。