日本サッカー協会 写真:Getty Images

 日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF三笘薫(ブライトン)、MF伊東純也(スタッド・ランス)らスター選手が欧州で活躍するなか、2024シーズン終了後もFW小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉からシント=トロイデンVV)、DF関根大輝(柏レイソルからランス)など、多くの日本人選手が海外挑戦。Jクラブから欧州クラブへの移籍を巡っては、日本サッカー協会(JFA)元会長の川淵三郎氏が移籍金の安さを指摘しているが、少なくともベルギー国内クラブはJクラブを“格下扱い”しているという。

 以前から日本のサッカーファンの間で「安すぎる」といった不満の声が挙がるなど、話題になっている日本人選手の移籍金。川淵氏も2月27日、Xで「Jリーガーが欧州各クラブに安い移籍金で譲渡される現状に納得できなかった。育成してきたクラブが受け取る金額が欧州各クラブと比較して余りにも低すぎる」と投稿するなど、不満を覗かせている。

 そんな日本人選手の移籍金については、原博実氏(現RB大宮アルディージャ代表取締役社長)の息子であり、フリーアナウンサーの原大悟氏が2024年1月、横浜F・マリノス所属DF角田涼太朗のKVコルトレイク移籍決定直後にXでこう綴っていた。

 「藤井陽也、後藤啓介、明本考浩などこの冬でもベルギーリーグへの加入が続々。これでベルギーリーグの外国籍選手の人数はフランスに次いで2番目に日本が多くなったそうです。日本人選手の価値爆上がりの理由、現地メディアによると、選手のクオリティはもちろん、同じチーム日本人選手がいるとフィットが早くなること、さらにはベルギーで活躍できなくてもJリーグのチームが買い戻してくれる事も多いのでリスクがほとんどないと書いてありました」

 三笘やMF遠藤航(現リバプール)など、ベルギー国内クラブを経由して欧州トップレベルまで上り詰める選手がいる一方、MF本間至恩(現浦和レッズ)をはじめベルギーからステップアップできず、Jリーグへ復帰するケースも相次いでいる日本サッカー界。森保ジャパンが欧州強豪国と張り合えるだけの実力を証明しているだけに、今後Jクラブには欧州クラブと対等な関係を築くことが求められるかもしれない。