
つねに最新技術を追求。先進性が合言葉
アウディのエンブレム、「フォーシルバーリングス」は、アウディ(1910年創立)/ホルヒ(同1899年)/DKW(同1916年)/ヴァンダラー(同1885年)の4社が合併して誕生したアウトウニオン(同1958年)に由来する。個性的なクルマ作りを特徴とするアウトウニオンは、1965年にVW傘下に入り、もう1社NSUを加えたうえで1985年に正式にアウディ社となった。


アウディのクルマ作りの伝統は「技術による先進」。1960年代には、マツダに先駆けてロータリーエンジンの開発に没頭、1980年にはクワトロで「ハイスピード4WD」という新世界を提案した。スタイリングの空力化も、アウディはライバルをリードした。
現在はe-tronを名乗るBEVを積極的に推進。モデルライフが伸びていたエンジン車もA4の後継となる新型A5が登場。SUVのQ5もモデルチェンジした。2025年はアウディから眼が離せない。

ファンコラム/BEVもICEも本気になった! by 大谷達也
アウディは半世紀以上前から「技術による先進」をスローガンとして掲げてきた。その精神を最も顕著な形で示したのが、1980年に誕生したクワトロ(4WD機構)だったことは衆目の一致するところ。その後もアウディはDCT、ダウンサイジングエンジン、軽量アルミボディなどを次々と投入。つねに自動車技術の最先端を突っ走ってきた。
そのハンドリングはスポーティでありながらスタビリティ感が強く、ダンピングが効いたサスペンションはボディの上下動を素早く吸収させる。精緻な作り、そしてシンプルでありながら計算され尽くしたデザインもアウディの大きな魅力だ。
近年は電動化を急ぐあまり、主要エンジン車のモデルチェンジを5年近くも怠ってきた。しかし最近A5とQ5を立て続けにリリース。今後主力となるBEVだけでなく、2033年には生産を終了することを発表しているエンジン車についても意欲的な姿勢を示した。

提供元・CAR and DRIVER
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