「本物の王に万歳」――オレンジ色の赤ん坊男(※トランプ大統領を指す侮蔑的な表現)が、イーロン・マスクのつま先を熱心に吸っている、おぞましいAI生成動画のキャプションにはそう書かれていた。
米住宅都市開発省(HUD)の庁舎内のテレビ画面に、ドナルド・トランプ大統領がイーロン・マスク氏のつま先を吸うAI生成動画が映し出されるという前代未聞の事態が発生した。この不快な映像には、「本物の王に万歳」という透かし文字が太字の白い文字で画面中央に表示されていた。
SNSにわいせつな映像の画像が溢れかえったことから、HUDの画面はハッキングされたとみられている。今回の事件はトランプ政権が連邦住宅機関の職員を半数削減する提案を行った直後に発生した。
住宅都市開発省(HUD)では、人員削減計画が浮上。災害復旧、住宅購入支援など広範な部門で約4000人の人員削減が見込まれている。ただしHUD側は、流出した文書は最終的なものではないとしている。
キャプションの「王」という言葉は、トランプ氏が先週Truth Socialに投稿した、自称「王」としての地位を指していると思われる。トランプ氏は、ニューヨークを「救った」と豪語し、物議を醸しながらも自身のことを王と呼んだ。
しかし、「本物の王」という一節は、実際にはマスク氏が支配者であることをほのめかしている。今月初め、FOXニュースのインタビューでトランプ氏は、メディアが彼と世界一の富豪であるマスク氏の間に緊張を生み出そうとしているという主張について話している際、冗談めかしてマスク氏を「マスク大統領」と呼んだ。
「実は、イーロンが私に電話してきて『彼らは私たちを引き離そうとしている』と言ったんだ。私は『その通りだ』と言ったよ」とトランプ氏は語った。
マスクのDOGE(政府効率化省)は、ここ数週間で主要な政府機関の大幅な削減を主導しており、多くの反対派は、連邦職員の大規模解雇と議会が割り当てた資金の保留は違法であると主張している。
そんな混乱の最中、月曜日に出勤してきた職員たちが目にしたのは、朝から衝撃的な映像だった。報告によると、「建物管理者は、テレビをどうやって消すのかわからず、各階に人を送ってテレビのコンセントを抜くしかなかった」とのことだ。
笑い事にも思える今回の事件だが、今後起こりうる事態の序章に過ぎないのかもしれない。デジタル技術の悪用は巧妙化の一途をたどり、真実が隠蔽されるケースも増えるだろう。
提供元・TOCANA
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