ロールス・ロイスがBEVモデルの「スペクター」に“史上最強のロールス・ロイス”を謳う「ブラックバッジ スペクター」を設定。オールアルミニウムの「ロールス・ロイス3.0」アーキテクチャーをベースに、最高出力485kW/最大トルク1075Nmを発生する電動パワートレインを搭載。0→100km/h加速は4.3秒を実現

 英国ロールス・ロイス・モーター・カーズは2025年2月18日(現地時間)、電気自動車の「スペクター(Spectre)」の高性能モデルとなる「ブラックバッジ スペクター(Black Badge Spectre)」を発表した。

ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲ロールス・ロイス・ブラックバッジ スペクター メーカー自ら“史上最強のロールス・ロイス”を謳うハイパフォーマンスBEV、『CAR and DRIVER』より 引用)

 メーカー自ら“史上最強のロールス・ロイス”と称するハイパフォーマンスEVのブラックバッジ スペクターは、既存のBEVモデルのスペクターをベースに、ロールス・ロイスの新世代ラグジュアリーの定義として高性能な走りやダークな美学、主張するキャラクターといった要素を基準とし、これに即した常設型ビスポークモデルとして製作される“ブラックバッジ”シリーズの最新バージョンとして登場する。

ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲今回公開された画像では、1980年代から1990年代にかけたクラブカルチャーシーンの魅惑的なネオンの輝きを彷彿とさせるヴェイパーバイオレットのボディカラーを纏う、『CAR and DRIVER』より 引用)

 注目のパワートレインは、最高出力485kW(659hp)、最大トルク1075Nmを発生する前後モーターに、大容量のリチウムイオンバッテリーを組み合わせて搭載する。既存のスペクター比で55kW/175Nmのアップを果たす性能は、ステアリングホイールに配したインフィニティ“∞”ボタンを押すことで発揮。0→100km/h加速は4.3秒を実現し、一方で航続距離はWLTPモードで493~530kmを達成した。

ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲パワートレインには最高出力485kW(659hp)、最大トルク1075Nmを発生する前後モーターに、大容量のリチウムイオンバッテリーを組み合わせて搭載、『CAR and DRIVER』より 引用)
ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲既存のスペクター比で55kW/175Nmのアップを果たす性能は、ステアリングホイールに配したインフィニティ∞ボタンを押すことで発揮、『CAR and DRIVER』より 引用)

 基本骨格には、既存のスペクターと同様に電動パワートレイン向けに適合させて設計した「ロールス・ロイス3.0」アーキテクチャーを採用。シャシー面では出力アップに即してプラナー(Planar)サスペンションのセッティング変更を図り、ダンパーやアンチロールバーの強化を図ったほか、ステアリング特性の見直しを実施する。足もとにはBlack Badge 5スポーク鍛造23インチアロイホイール(パートポリッシュドまたはオールブラックのフィニッシュが選択可)+前255/40/後295/35R23タイヤを組み込んだ。

ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲足もとにはBlack Badge 5スポーク鍛造23インチアロイホイール+前255/40/後295/35R23タイヤを装着、『CAR and DRIVER』より 引用)

 エクステリアについては、既存のスペクターが配する鏡面仕上げのブライトパーツに代えて、ダークフィニッシュのシックなパーツを随所に採用。ブランドのシンボルであるパンテオングリルサラウンドやスピリット・オブ・エクスタシー、ダブル“R”バッジ、ドアハンドル、サイドウィンドウサラウンド、そしてバンパーのアクセントなどが、ダークフィニッシュで仕立てられる。イルミネーショングリルのカラーも拡充し、バックプレートにはテーラードパープル、チャールズブルー、シャルトリューズ、フォージイエロー、トゥルケーセなどを設定したほか、好みのエクステリアカラーを反映させることもできるようにアレンジした。一方でボディカラーは、1980年代から1990年代にかけたクラブカルチャーシーンの魅惑的なネオンの輝きを彷彿とさせるヴェイパーバイオレットのほか、4万4000色を誇る「プレタポルテ」カラーの中から、さらにデザイナーとコラボレートして彩色するビスポークカラーからの選択を可能としている。

ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲ブランドのシンボルであるパンテオングリルサラウンドやスピリット・オブ・エクスタシー、ダブル“R”バッジ、ドアハンドル、バンパーのアクセントなどをダークフィニッシュで仕立てる、『CAR and DRIVER』より 引用)

 内包するインテリアでは、ブラックバッジ シリーズならではの、夜空の永遠の神秘からインスピレーションを得たビスポークを提供する。ピアノブラックのインパネやドアインナーパネル、ルーフライナーは夜空に見立て、ここにさまざまな形や光度でアレンジした5500を超える星を配して、スペクタクルなキャビン空間を演出。インパネに配した∞ロゴも印象的だ。また、ビビッドグレロー、ネオンナイツ、シアンファイア、ウルトラバイオレット、シンセウエーブの5つのカラーテーマから選択できる瀟洒なメーターパネルを設定。ここには速度やバッテリー残量、充電状況などの情報を見やすく表示する。

ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲ピアノブラックのインパネやドアインナーパネル、ルーフライナーは夜空に見立て、ここにさまざまな形や光度でアレンジした5500を超える星を配して、スペクタクルなキャビン空間を演出。インパネには∞ロゴを入れる、『CAR and DRIVER』より 引用)
ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲ビビッドグレロー、ネオンナイツ、シアンファイア、ウルトラバイオレット、シンセウエーブの5つのカラーテーマから選択できるメーターパネルを装備、『CAR and DRIVER』より 引用)

 4名乗車のレイアウトを基本とするシートについては、最上級のレザー表皮を張ったうえで、ブラックのモノカラーやピオニーピンクなどのアクセントを配したブラックのカラーなどを設定。多様なカラーが選べるコミッションドコレクションやスペシャルオーダーも選択できる。また、前後席のヘッドレストにはダブル“R”を刺繍し、さらに後席中央には“∞”ロゴを刻印した。さらに、ドアシル部には“SPECTRE”と“∞”のロゴを配したイルミネーテッドトレッドプレートを配備し、プレート周囲のカラーはピオニーピンクなど多様なコミッションドコレクションを用意している。

ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
ロールス・ロイスの電気自動車「スペクター」の高性能モデル「ブラックバッジ スペクター」がデビュー
(画像=▲4名乗車のレイアウトを基本とするシートには最上級のレザー表皮を張る。写真はピオニーピンクのアクセントを配したブラックのシートカラー。前後席のヘッドレストにはダブル“R”を刺繍し、後席中央には“∞”ロゴを刻印する、『CAR and DRIVER』より 引用)

提供元・CAR and DRIVER

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