
シント=トロイデンVV(STVV)は日本代表DF谷口彰悟の負傷離脱もあり、ベルギー1部リーグで下位に低迷。パリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアンなど多くの日本人選手を擁しているが、2部降格の場合でも日本人選手の獲得が続く可能性が考えられる。
STVVには現在、日本代表MF藤田譲瑠チマ、小久保、谷口、DF小川諒也、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎、FW小森飛絢と日本人選手7名が在籍。2024/25シーズンはパリ五輪開催による小久保、藤田、山本の不在もあり、開幕から躓くと、9月に監督交代。MF伊東純也やDF町田浩樹の指導経験を持つフェリス・マズー監督のもとで一時巻き返した。
しかし、谷口が2024年11月8日のリーグ戦でアキレス腱を断裂すると、チーム状況は再び悪化。2025年1月の移籍ウィンドウで小森ら数名を獲得したものの、ベルギー1部リーグ第27節を終えた時点で5勝10分12敗と、残留プレーオフ圏内の14位に沈んでいる。
リーグ戦や残留プレーオフの結果次第では、2部降格の可能性もあるSTVVだが、立石敬之CEO(最高経営責任者)は引き続きクラブ経営に携わる模様。ベルギー紙『HBVL』で24日に掲載されたインタビュー記事によると、同CEOはこう語ったという。
「クラブを経営するときは、常に将来を予測してシナリオを考えなければいけません。DMMグループは何があってもオーナーであり続けるということで、STVVのサポーターの皆さんにはすでに安心していただいています。私の仕事は、パートナーからの財政的な支援を維持し続けることであり、それはどんなシナリオでも変わりません。毎日そのために一生懸命働いています」
この立石CEOのコメントを踏まえると、DMMグループは2部降格の場合でもSTVVの経営権を保有する模様。DF冨安健洋(現アーセナル)、MF鎌田大地(現クリスタル・パレス)、MF遠藤航(現リバプール)など、これまで日本代表選手を抱えていたが、2部降格の場合でも日本人選手の獲得路線を続けるものとみられる。