ファジアーノ岡山 写真:Getty Images

 クラブ史上初めてJ1の舞台でシーズンを戦っているファジアーノ岡山。JFE晴れの国スタジアムで開催される試合のチケットが次々と完売しているが、3月16日の川崎フロンターレ戦など、一部ホームゲームのチケットが相次いで転売されている。

 岡山は2月15日に行われた明治安田J1リーグ開幕戦で、京都サンガに2-0で勝利。ホームゲームで歴史的勝利を収めただけに、地元でのファジアーノ人気がさらに高まっている。同クラブは21日に川崎戦のチケット販売を開始したが、アウェイ席はわずか数分で完売に。ホーム側のチケットもすべて売り切れ、2025シーズン3試合目の完売となっている。

 ただチケット仲介アプリ『チケジャム』では、25日の時点で40件以上の出品が。ビジター自由席(アウェイ席)のチケットが1枚あたり6500円と定価のおよそ2.5倍で販売されているほか、バックビジター指定席は1枚あたり6000円と定価のおよそ2倍に。出品者による「QR画像を取引連絡にてお送りします」「観戦予定でしたが、別の予定が入りましたので出品されていただきます」といった説明も見受けられる。

 なおJリーグ公式戦におけるチケット転売を巡っては、2025年2月8日開催のFUJIFILM SUPER CUP(富士フイルム杯)ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島、2月16日開催の明治安田J1リーグ開幕節・東京ヴェルディ対清水エスパルスで、無料招待企画の対象席種であるバックスタンド3層等のチケットが『チケジャム』等で多数出品。ネット上では、無料チケット転売の可能性を指摘する声が挙がっていた。

 国立競技場開催のJリーグ公式戦(THE国立DAY)をはじめ、観戦チケットの転売が後を絶たない日本サッカー界。セレッソ大阪が2024年開催のガンバ大阪戦(大阪ダービー)で、196枚の特定した不正転売チケット識別番号をホームページ上で公開したことは記憶に新しいが、より一層の転売対策強化を望むファン・サポーターは一定数存在するはずだ。