モンテディオ山形 写真:Getty Images

 モンテディオ山形は3月9日に2025シーズンのホーム開幕戦(明治安田J2リーグ第4節・ブラウブリッツ秋田戦)を控えるなか、2月22日からNDソフトスタジアム山形での除雪作業を開始。サポーター等およそ40名が参加したが、ネット上では「美談」「秋春制」というワードをもとに疑問の声が相次いでいる。

 開幕戦にむけての除雪作業は2月22日、23日、24日、3月1日、2日、8日の計6回実施。午前の部(10:00~12:00まで)と午後の部(13:00~15:00まで)を設けているが、2月23日の午後の部、3月1日の午後の部については、アウェイゲームの時間と重複するため実施しない。

 22日の除雪作業は、雪が降る中で実施。スタジアムの観客席に積もった雪を、ポリカーボネートを使いピッチレベルまで下ろしているが、その様子がネット上で動画により拡散されると、「いい話。感謝が行き交う関係が続いてほしい」「クラブとサポーターの関係が良いからこそできる雪かき」など、有志を募る現行のやり方に前向きなコメントが寄せられている。

 ただ一方で、「重機のリース料や人件費など業者に依頼したとして見積もって、経費を公表してほしい。『有志だから無料』で済ましていると何も前進しない」「外部委託で除雪してもいいのでは?」と現行のやり方に対する疑問も。「美談で終わらせていいのか?」「これは美談にしてはいけない」という指摘も挙がっている。

 その山形の相田健太郎代表取締役社長は以前、Jリーグ秋春制移行を巡る議論が白熱するなか、賛成の立場を表明。2026年からの秋春制移行はすでに正式決定している。

 それだけに、ネット上では「サポーターの心意気は素敵だけど、冬に雪が積もりなんて昔からの常識なのに、シーズン移行に賛成したよね」「山形って秋春制賛成だったよな? だとすれば、毎回サポーター有志に雪かきさせるのか?」など、秋春制に賛成した同クラブへの厳しい意見も。「これはJリーグに金を出してもらうべき」「これでも秋春制するの?」「秋春制は北国チームに負担になる」など、秋春制に関する議論も白熱している。