また、ブラウン氏の他にも女性で初めて海軍制服組トップとなったリサ・フランチェッティ海軍作戦部長らを含めた計5人の軍高官の交代も予定されています。

アフリカ系アメリカ人としては二人目の統合参謀本部議長となったブラウン氏とフランチェッティ氏に象徴される人事に対して、多様性を推進するがあまり、バイデン政権が能力に基づいた人選が行っていなかったという批判がトランプ大統領を支持する保守派からなされていました。

ピート・ヘグセス国防長官も同様の批判を行っていたうちの一人でした。

ブラウン氏の実務能力は安全保障専門家からも評価されています。その能力を評価して空軍参謀総長に指名したのはトランプ大統領その人でした。

トランプ大統領とマスク氏 ホワイトハウスXより

そのため、ブラウン氏は能力不足が理由に解任されたのではなく、「多様性」推進にかまけて戦闘能力の強化がおろそかになっていると認識しているトランプ政権の組織改革の一環で職を追われた可能性が高いです。