ミッチェル・ランゲラック 写真:Getty Images

 オーストラリア1部メルボルン・ビクトリー所属GKミッチェル・ランゲラックが、2024シーズン終了後の名古屋グランパス退団を振り返っている。

 かつてボルシア・ドルトムントでMF香川真司(現セレッソ大阪)とともにプレーするなど、10年以上にわたりオーストラリア国外でプレーしていたランゲラック。名古屋では加入1年目の2018年から正守護神としてチームを支え、在籍7年でJ1リーグ戦241試合出場。2024年7月に、同シーズン限りで退団してメルボルン・ビクトリーへ復帰することが正式決定した。

 オーストラリアリーグ公式サイトで2月20日に掲載されたインタビュー記事によると、ランゲラック本人は名古屋退団、メルボルン・ビクトリー復帰に至るまでの過程についてこう語っている。

 「(メルボルン・ビクトリー復帰に同意するまで)24時間もかからなかった。決断したときは本当に辛かったし、次のステップは名古屋に伝えて、向こう側で正式決定することだったけど、明らかに非常に難しい話し合いだった。良いことはいつかは終わると思う。だから、僕らにとって大変なことだったけど、同時に興奮もあった」

 名古屋退団が正式決定した後、同クラブのサポーターは8月11日開催のJ1第26節東京ヴェルディ戦で壮大なコレオグラフィーを掲出。SNSでもランゲラックに対する感謝や労いのメッセージが溢れていた。

 それだけに本人は、名古屋サポーターからの計らいにも言及。「普通のことではないから、(その時の状況を)説明するのに相応しい言葉を見つけづらかった。一生のうちに何度も経験することではない。ラストマッチや別れなど、いろいろなことを理解するのは難しかった。辛かった。だけど振り返ると、(名古屋での7年間は)本当に楽しかったし、サポーターにいい形で別れを告げることができてよかった」とコメントしている。