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ブラジル代表FWネイマールの復帰で注目を浴びているブラジル1部サントス。MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)、MFジョアン・シミッチ(元名古屋グランパス、川崎フロンターレ)を擁するなか、ここに来て元所属選手の移籍金未払いが明らかになっている。
ブラジルの移籍ウィンドウに詳しいヴェネ・カサグランデ記者が2月20日に伝えたところによると、サントスは2023年2月に獲得したDFヨアキムの移籍金の一部を、クイアバECに対して支払っていないとのこと。両クラブはすでに分割払いで合意しているが、1月30日までに支払いが完了せず。この支払い遅延による罰金や利息等を含めると、サントスはクイアバに対して総額1100万レアル(約2億9000万円)の負債を抱えているという。
このヨアキムの移籍金を巡る問題が解決しないとなれば、国際サッカー連盟(FIFA)から補強禁止処分が科せられることも想定されるが、サントスは既存戦力の放出により資金を捻出する可能性もあるという。
ブラジルメディア『Bola Vip』は2025年1月30日の時点で、「サントスはネイマールの獲得により、大幅なメンバー再編を行う予定。一部選手はある程度公式戦でプレーしているにもかかわらず、残留が保証されていない」と報道。
シミッチについて「サントスから退団の打診を受けている」とした上で、「日本のクラブから問い合わせが来ている。ここ数週間にわたり、多くの日本国内クラブがシミッチの契約状況について知るべく、彼の代理人に接触してきた。まだ正式なオファーはない」など、Jリーグ復帰の可能性を報じている。
ネイマールというスター選手の再獲得にくわえて、ブラジル1部SCインテルナシオナル所属MFチアゴ・マイアの獲得にむけて600万ユーロ(約9億5000万円)を用意と報じられているサントス。クイアバとの間に未払い問題を抱えているなかでの積極補強に疑問を抱かざるを得ない。