DAZN 写真:Getty Images

 浦和レッズが参戦するFIFAクラブワールドカップ2025の放映権契約を国際サッカー連盟(FIFA)と締結したインターネット動画配信サービス『DAZN』。2月20日にはAFC U20アジアカップのU20日本代表対U20韓国代表を無料独占ライブ配信したが、今もなお高額な月額料金や広告・CMの多さ等で批判を浴びている。

 DAZNの経営状況を巡っては、米紙『ニューヨークタイムズ』は2025年1月15日、クラブW杯の放映権取得に関連して、サウジアラビアの政府系ファンドがDAZNに対して10億ドル(約1600億円)以上を出資したと報道。関係者は同紙の取材に対して、DAZNの株式を最大10%取得する寸前であることを明かしたほか、記事では「DAZNはサウジアラビア方面からの出資により、50億ドル(約7800億円)を超える長年の損失から脱却し、収支均衡の態勢を整える」と綴られていた。

 またアラビア紙『アッシャルクル・アウサト』が2月17日に伝えたところによると、サウジアラビア系の投資ファンド『Sarj Sports Investment』がDAZNの株式取得を公式発表したという。

 資金力を誇るサウジアラビア資本の投入により、赤字解消が期待されるDAZNだが、日本では相次ぐ月額料金の値上げ、CMの多さ、同時視聴制限などにより、以前から契約者等から不満の声が挙がっている。

 U20アジア杯の日韓戦後も、ネット上では「なぜ月額料金が高くて、ライブ配信見ようとするとなぜCMを見させられるのか」「有料なのに広告あるのが理解できない」「CMを飛ばせるなら百歩譲って許せるけど、飛ばせないCMを延々と見せられるのは苦痛でしかない」など、CMに関する苦情が相次ぐ一方で、「月額数千円程度で何度も文句言うならDAZN以外を見れば?としか言いようがない」「そもそもDAZNと契約していること自体が間違い」など、不満を抱いている契約者等に対する否定的な意見も見受けられる。