日本代表 写真:Getty Images

 FIFAワールドカップ北中米大会出場へ王手をかけているサッカー日本代表「森保ジャパン」。MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)、MF伊東純也(スタッド・ランス)らの招集が予想されるなか、W杯アジア最終予選バーレーン戦(3月20日、埼玉スタジアム)のチケット追加販売を前に、チケットの転売行為が多数発生。以前はダイナミックプライシング(DP)による価格高騰でも話題を呼んでいた。

 バーレーン戦のチケットは、2024年10月から「JFAチケット」にて販売。一部席種を除き、価格変動制のDPを導入しているが、日本がW杯出場へ王手をかけた11月下旬にはカテゴリー1(メインスタンド、バックスタンド1層)で35000円近くまで跳ね上がるなど、価格上昇が顕著に。ネット上では、DP制に対する反対意見が湧き起っていた。

 日本サッカー協会(JFA)は2月19日、対戦相手国のサポーター用等に確保していたチケットについて一部返還があったため、22日午前10時よりバーレーン戦のチケット追加販売をJFAチケットにて先着順で実施すると公式発表。

 公式サイトを通じて「この試合のチケットは、購入者または入場資格者の氏名・連絡先を確認した上で販売し『チケット不正転売禁止法』の対象となる『特定興行入場券(特定チケット)』です。販売価格を超える金額での転売など興行主の同意のないチケットの有償譲渡は固く禁止します」と、案内している。

 ただチケット仲介アプリ『チケジャム』では、20日の時点で130件以上の出品が。カテゴリー1のチケットが1枚80000円で販売されているほか、「QRチケットになります。分配用URLを取引連絡にてお送りします。チケットJFAにログインしてお受け取りください」といった説明が多数見受けられる。

 国立競技場開催のJリーグ公式戦(THE国立DAY)をはじめ、観戦チケットの転売が後を絶たない日本サッカー界。森保ジャパンのさらなる躍進が期待される一方、こうした行為への対策強化を求めるファン・サポーターは多いはずだ。