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金明輝氏(現アビスパ福岡監督)のサガン鳥栖時代におけるパワーハラスメント(パワハラ)行為で、日本サッカー界の体質改善を求める意見が挙がるなか、ベガルタ仙台の下部組織(ユース)で、2024年当時の監督やコーチによるパワハラ行為があったと、2月19日午前に複数メディアが報道。報道内容を巡り、周囲で賛否など様々な意見が飛び交うなか、仙台サポーター団体の関係者はクラブに厳しい目を向けている。
サポーター団体の関係者は19日午前にXを更新。パワハラ行為に関する報道への直接的な言及こそなかったものの、「コンプラ担当ちゃんと仕事せーよ」「息を吐くように隠蔽するようになったな」と投稿している。
こうした投稿はパワハラ報道を受けてのクラブ批判と考えられるが、同関係者は19日夜に「グダグダ文句言ってもやれる事は応援しかないので、徳島と水戸のチケットを購入した」と、2月23日開催の明治安田J2リーグ第2節・徳島ヴォルティス戦など2試合の現地観戦の可能性を示唆している。
複数メディアの報道によると、仙台ユースの元監督とコーチは2024年10月、選手8名を「やる気がない」などとしてトレーニングから除外。こうした行為がパワハラにあたるとして、クラブは当該指導者に懲戒、制裁金支払いなどの処分を行ったという。
日本サッカー界における指導者のパワハラ行為では、かつてサガン鳥栖の下部組織やトップチームを率いていた金氏が話題に。同氏は2020年まで鳥栖の下部組織やトップチームを指揮も、監督退任後に鳥栖下部組織でのパワハラ行為が認定。日本サッカー協会(JFA)の定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科されていた。