TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、モータースポーツ参戦からの学びを生かして進化したGRカローラを、2月4日より全国のトヨタ車両販売店にて注文を受け付け、3月3日より発売する。価格は568万~598万円(税込)。

このモデルは、2024年8月2日に米国で発表した進化型GRカローラの日本仕様車だ。スーパー耐久シリーズなどのモータースポーツに参戦する中で得た学びを生かし、高速コーナーでの旋回性能、加速性能や冷却性能などを改良した。
また、進化型GRヤリスにも採用した新開発8速ATのGAZOO Racing Direct Automatic Transmission(GR-DAT)を追加設定し、プロドライバー、評価ドライバー、そしてマスタ―ドライバーのモリゾウからのフィードバックをもとに、限界領域および日常使いにおいてもずっと乗っていたくなる野性味を追求した。
TGRは、2025年2月7~9日の3日間、インテックス大阪(大阪市)で開催される大阪オートメッセ2025に出展し、進化型GRカローラ RZ(日本仕様車)を展示する。


日本仕様車には、よりスポーティで上質感のある内装にこだわった「SPORT Package」が設定されている。
このオプションは、GRマーク付きの専用セミバケットシートや、ウルトラスエード®巻き3本スポークステアリングホイールやシフトノブ、パーキングブレーキグリップ、レッドシートベルト、鋳物ブラック加飾などをセットにしたメーカーパッケージオプションで価格は25万3000円(税込み)となる。






走りの面では、公道では味わえない躍動感を得られる「サーキットモード」を新設定した。
サーキットモードは、国内のサービス対象サーキット・施設において、アンチラグ制御の追加やスピードリミッター上限速度の引き上げなど、クルマのポテンシャルを引き出す機能が有効になるサービスだ。
GPSによる位置判定と専用アプリ上での操作で、シフトタイミングやエンジン回転数を直感的に示す専用メーター表示に切り替わり、サーキットモードが利用可能となる。

今回の進化型GRカローラの発売とともに、すでにGRカローラのユーザーに対しても、アップグレード用の部品セットの販売を行う。
進化型GRカローラの部品を購入・装着することで、今回の進化の一部が体感できる。
なお、すでに販売されているGRカローラに適応する進化型GRカローラの部品は一部であり、すべてではない点に注意したい。


TGRが提案するアップグレード用部品セットは2種類あり、クルマとの一体感のさらなる進化を体感できる「アップグレードSTEP1 締結剛性向上ボルトセット」と、コーナーでさらなる速さと安定性を発揮する旋回性能を実現する「アップグレードSTEP2 旋回性能向上サスペンションセット」を用意する。
ともに2025年夏ごろ発売を予定しており、現時点での価格は未定だ。

※ ウルトラスエード®は東レ株式会社の登録商標です。
提供元・CAR and DRIVER
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