チョン・ソンリョン 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは2月17日、元韓国代表GKチョン・ソンリョンが道路交通法違反により検挙されたと公式発表。同選手の運転免許証が失効していたことも明らかにしているが、元所属選手の日本代表MF守田英正(現スポルティングCP)に関する事例をもとに、ネット上ではクラブに改善を求める声が挙がっている。

 クラブの発表によると、チョン・ソンリョンは17日に川崎市麻生区内を自家用車で運転中、道路交通法違反(進路変更禁止違反)により検挙。その際に運転免許証が失効していたことも判明したという。

 クラブは選手本人と面談の上、猛省を促し、クラブ独自の処分として公式戦1試合の出場停止処分を科したほか、強化部門の責任者も減俸処分。「ファン・サポーターの皆様、パートナーの皆様、すべての関係者の皆様に、多大なるご心配をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪している。

 川崎では過去にも所属選手による違反行為が。守田は2019年6月17日に川崎市麻生区内を自家用車で運転中、道路交通法違反(携帯電話使用等)により検挙。その際に運転免許証が失効していたことも判明し、クラブは同選手に公式戦1試合の出場停止処分、幹部社員に減俸を科していた。

 守田の前例があるだけに、チョン・ソンリョンの道路交通法違反、運転免許証失効を受けて、ネット上では「チョン・ソンリョンの処分内容は守田の例を踏まえたものだと思うが、クラブとしては過去の事例を活かせなかったことにはなる」「守田の一件を活かしてほしかっただけに残念」という指摘が。クラブ側の選手管理強化や再発防止を求める声が湧き起っている。

 シーズン開幕前に市内各商店街で挨拶回りを実施するなど、地域密着を掲げている川崎。同クラブで10年近くプレーしている40歳のベテランが違反行為に及んだだけに、再発防止を望むファン・サポーターは多いはずだ。