リカルド・ロドリゲス監督 写真:Getty Images

 柏レイソルは2月15日に行われた明治安田J1リーグ開幕節で、アビスパ福岡に1-0で勝利。かつて徳島ヴォルティス、浦和レッズを率いていたリカルド・ロドリゲス新監督の初陣を白星で飾ったが、この一戦でのスタッツが話題に。井原正巳、ネルシーニョ監督体制との比較論も湧き起こっている。

 柏は2023シーズンのJ1リーグ戦で17位に終わると、2024シーズンも17位とかろうじて残留。ネルシーニョ、井原両監督のもとでタイトル獲得とはならず、シーズン終了後にはファン・サポーターからの不満が相次いでいた。

 しかし2025シーズン開幕戦では、70%近くのポゼッション率をほこったほか、パス総数は750本に。福岡の2倍以上だという。また1試合の平均パス本数の比較では、2023、24シーズンともに400本以下。2021、22シーズンも420本台だった。

 それだけに福岡戦でのパス総数には、ネット上で「レイソル凄い」「リカルド監督のポゼッションスタイルが浸透しているのでは?」「今季のJ1で台風の目になりそう」「ネルシーニョや井原監督時代と全然違う」など、ポジティブな意見が相次いでいる。ただ一方で「1試合だけ見て判断するのは違う」といった異論も。チームの完成度等を巡り議論が白熱している。

 リカルド監督招へいもあり、外国籍選手がブラジル人DFジエゴただひとりになるなど、変化が見られる柏。MFマテウス・サヴィオこそ浦和へ完全移籍したが、日本代表FW細谷真大やDF古賀太陽など主力選手の残留もあり、新指揮官が重視するポゼッションスタイルの構築が進んでいるようだ。