英国のナンバープレートが付いているのが識別ポイント
ベントレーが現在開発を進める、ブランド初のEVプロトタイプをスクープ班のカメラが初めて捉えた。
豪雪のフィンランドで激写したプロトタイプは、これまで幾度となく目撃してきたポルシェ「カイエン」エレクトリック開発車両のようだ。しかし、ナンバープレートを見ると英国の登録プレートが付いているのだ。これはポルシェの姉妹ブランドであるベントレーが、フォルクスワーゲン傘下で唯一の英国企業であることから、ベントレー開発車両と見ていいだろう。
さらに、英国のDVLA(運転免許庁)のウェブサイトで確認すると、「DC24EKA」というナンバープレートを持つ黒いプロトタイプが2024年7月に登録されたという確認が表示、製造元はベントレーと記載されているのだ。ファクトシートには、CO2排出量も0g/kmと記載されており、後方からのショットでは排気管が見えず、下部バンパーが滑らかになっていることから、BEVと見て間違いない。
同ブランドは昨年、電動化計画を延期し、EV専用ブランドへの移行を2030年から2035年に延期した。しかし、それは我々が最初のゼロエミッションベントレーを見るのに10年待たなければならないという意味ではない。ベントレーはブランド初のEVを2026年後半にデビューさせ、2027年に発売することを約束しており、それを「高級アーバンSUV」と表現している。
ベンテイガが、ポルシェ「カイエン」と同じプラットフォームを共有しているのと同様に、ベントレー初のEVは、近日発売予定の「カイエン エレクトリック」と同じアーキテクチャを採用する。このプラットフォームは、すでに「マカン エレクトリック」、アウディ「Q6 e-tron」、「A6 e-tron」で使用されている「PPE」ハードウェアだが、ベントレーとカイエンで使用のために拡張される予定だ。
しかし、一般的に予想されているほど伸びるわけではない。ベントレーによれば、全長は5m未満となり、同ブランドの他の車両よりも都市部で操縦しやすくなるという。ちなみに、ベンテイガは標準状態で全長が5.1m、EWBでは全長が5.3 mになっている。
ベントレーは、同社初のEVが既存の3つのモデル(ベンテイガ、コンチネンタルGT、フライングスパー)のいずれにも取って代わるものではなく、それらを補完するものになると述べている。11月に再編されたBeyond100+電動化戦略を発表したCEOのフランク・ステフェン・ヴァリサー氏は、このEVを「初の真のラグジュアリーアーバンSUV」と表現し、自動車市場にまったく新しいセグメントを生み出すと表現している。
パワートレインの詳細は現時点では不明だが、参考までに、全長4.78mの最もパワフルなマカン エレクトリックには、100kWhのバッテリーと、最高出力639ps/ 470kW)を発生するデュアルモーターが搭載されている。
ベントレーは2026年後半にEVを発表する予定だが、発売は2027年まで行われないため、最終的には2028年モデルのSUVになる可能性がありそうだ。
文・LE VOLANT web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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