ベガルタ仙台 写真:Getty Images

 アビスパ福岡監督・金明輝氏のサガン鳥栖時代におけるパワハラ行為で、今もなお日本サッカー界の体質を巡り一部から厳しい意見が寄せられるなか、ベガルタ仙台の下部組織でもパワハラ行為があった模様。周囲で再び批判が湧き起こっている。

 報道によると、仙台ユースの元監督とコーチが2024年10月に「やる気がない」などとして、選手8名をトレーニングから外したとのこと。こうした行為がパワハラにあたるとして、クラブは当該指導者に懲戒、制裁金支払いなどの処分を行ったという。

 このパワハラ報道を受けて、ネット上では「これはダメ」「いまだにこんな昔の部活みたいなことしているのか」といった批判や、クラブに説明を求める声が。懲戒、制裁金支払いといった処分に関する報道内容を巡って、「そのまま指導させるのはおかしい」「某クラブやJFAと変わらない」など不満が相次いでいる。

 Jリーグ界における指導者のパワハラ行為といえば、かつてサガン鳥栖の下部組織やトップチームを率いていた金明輝氏(現アビスパ福岡監督)が記憶に新しい。

 同氏は2020年まで鳥栖の下部組織やトップチームを指揮も、監督退任後に鳥栖下部組織でのパワハラ行為が認定。日本サッカー協会(JFA)の定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科されていた。

 このパワハラ行為を巡っては、周囲から金氏の永久追放を求める意見が噴出も、黒田剛監督からの要請もあり2023年に町田ゼルビアのヘッドコーチとして現場復帰。2024シーズンには元青森山田高校指揮官の右腕としてチームをJ1リーグ3位に導くと、2025年から福岡を指揮。ただ福岡監督就任にあたっても、ネット上で反対意見が湧き起こったほか、一部ではサッカー界からの追放を望む声も挙がっていた。