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明治安田J2リーグ所属ベガルタ仙台の下部組織(ユース)で、当時の監督やコーチによるパワーハラスメント行為(パワハラ行為)があったという複数メディアの報道を受けて、仙台を拠点に活動する識者が肩を落としている。
報道によると、仙台ユースの元監督とコーチは2024年10月、選手8名を「やる気がない」などとしてトレーニングから除外。こうした行為がパワハラにあたるとして、クラブは当該指導者に懲戒、制裁金支払いなどの処分を行ったという。
パワハラ報道を受けて、当該指導者への批判が相次ぐなか、ブラインドサッカーチーム「コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ」の代表であり、日本サッカー協会(JFA)指導者ライセンスを有する浦澤真人氏は、19日午前にXでこう綴っている。
「どういう経緯で起こって、そのような処分になったのかはわかりませんが、処分を受けた複数人が納得がいってないのであれば、対話が足りなかったのかなと… 育成型のクラブを目指すにあたって、アカデミーは大事な部分です。 本当であれば残念です。にしても配置転換しなくてよかったのかな… 風評などは瞬く間に広まりますから… 今後の育成選手獲得に影響無いといいですが」
日本サッカー界における指導者のパワハラ行為では、かつてサガン鳥栖の下部組織やトップチームを率いていた金明輝氏(現アビスパ福岡監督)が話題に。同氏は2020年まで鳥栖の下部組織やトップチームを指揮も、監督退任後に鳥栖下部組織でのパワハラ行為が認定。日本サッカー協会(JFA)の定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科されていた。
なお仙台を拠点に2012年から活動するコルジャ仙台は、2025年2月開催の「アクサブレイブカップブラインドサッカー日本選手権」の決勝で「free bird mejirodai」を下し、初の日本一に。宮城県のサッカー界に朗報を届けていた。