平地の少ない長崎の町。山の上の方まで家々が連なっています。これぞザ・長崎という景色です。

庭からは山に連なる家々の景色が見られましたが、玄関からは長崎港の景色もよく見えます。海も山も両方の景色を楽しめる絶好のロケーションだからこそ初期の段階から居留地として建物が建ったのでしょう。

② ドンドン坂

南山手レストハウスを出てまた少し南山手を歩きます。ここは名もない坂なんですが、向こうに海が眺められてこれもまた長崎らしい絵になる景色です。

右手にかつて修道院だった建物をリノベしたホテルとレンガ通り。ここもまた絵になる風景。

さて、いよいよ次の目的の坂「ドンドン坂」にやってきました。深く陸地の間に入り込んだ長崎湾に向かって坂は下っていきます。雨が降ると雨水がドンドンと音をたてて流れてくることからこの名がついたと言われています。

狭い坂を下っていきます。ここから望む長崎湾の夜景も素晴らしいそうです。

通り沿いにある普通の住宅。普通の住宅がもう芸術品。

③ オランダ坂

ドンドン坂を抜けたら南山手に別れを告げて東山手方面に歩きます。最後は長崎で坂といえばここ!というくらい有名な「オランダ坂」を歩きます。

オランダ坂は日本三大がっかりの観光名所といわれていますが、観光客の皆さんは坂に何を求めているのでしょうかね。異人館のように煌びやかな洋館がびっしり並んでいるのをイメージしている方も多いようですが、ここにも旧居留地時代の洋館が点在しています。当時長崎では西洋人を総称して「おらんださん」と呼んだことからここがオランダ坂と呼ばれることとなりました。

オランダ坂に並ぶ洋館群の中で、活水女学院にほど近い東山手十二番館を訪ねました。塗装がはがれかけていて少々古びていますがそれがかえって歴史を感じさせてくれます。明治元年に建てられた東山手では現存するものの中で最も古い洋館で、当初はロシア人居留者が、のちにアメリカの居留者がここに住んでいました。