RB大宮アルディージャ 写真:Getty Images

 海外大手飲料メーカー『レッドブル』によるクラブ買収で話題を呼んだRB大宮アルディージャ。レッドブルのグローバルサッカー部門責任者であるユルゲン・クロップ氏が視察するなか、2月15日開催の明治安田J2リーグ開幕節でモンテディオ山形を2-1で下した。一方、かつてリバプールで日本代表MF遠藤航やMF南野拓実を指導していたクロップ氏には、わずかながらレッドブルグループを離れる可能性があるという。

 ボルシア・ドルトムントでMF香川真司(現セレッソ大阪)と師弟関係であるなど、日本サッカーとの繋がりが深いクロップ氏だが、同氏のグローバルフットボール責任者就任を巡っては、ドルトムントサポーターなどドイツのサッカーファンから批判が噴出。

 イギリス・リバプールの地元紙『リバプールエコー』が2024年11月に「彼はレッドブルのグローバルフットボール責任者として、2025年に日本へ向かう」と報じると、2025シーズンのJ2開幕戦にあわせて来日。元ドイツ代表のマリオ・ゴメス氏とともに、NACK5スタジアム大宮で山形戦を視察している。

 ただ欧州の移籍市場に精通しているファブリツィオ・ロマーノ記者が2月18日に伝えたところによると、クロップ氏とレッドブルグループの契約には解除条項が盛り込まれているとのこと。再びクラブチームを率いることはないものの、「ドイツサッカー連盟からオファーが届いた場合、契約解除できる」と、ドイツ代表指揮の可能性があるという。

 ドイツ代表は2023年10月の国際親善試合で、日本代表に1-4で敗れた後、ハンジ・フリック監督を解任。現在はユリアン・ナーゲルスマンがチームを率いているが、2025年3月のUEFAネーションズリーグ準々決勝でイタリア代表と激突。FIFAワールドカップ北中米大会欧州予選や本大会の結果次第では、ナーゲルスマンからクロップへ監督交代の可能性があるという。