■“スクワッターマン”の派生バージョンか
カマキリ人間の描写でさらに不思議なのは、真ん中の脚の先端がループ状かあるいは円になっていることだ。考古学でこれに最も近いものは「スクワッターマン(Squatter Man)」である。
スクワッターマンは大きく両手を上げ、大股開きでしゃがみ込んだ人型の紋様で、上半身の両側には円が描かれているのが特徴だ。スクワッターマンは世界中の岩絵や壁画で見つかっており、人類の文化が持つ普遍的なアーキタイプ(原型)であると考えられている。
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この円は何らかの物体であるとする説もあれば、プラズマ放電のような何らかのエネルギー体であるという説もあるようだ。カマキリ人間はスクワッターマンの派生バージョンの1つなのだろうか。
先史時代の人々がカマキリを岩に描いた理由は推測することしかできないのだが、研究チームによればロックアートは人間が古代からカマキリを超自然的なものに結び付けていることを示唆しているという。カマキリは“カマ”を振りかざして威嚇しているイメージもあるが、一方で宗教的な“祈り”を捧げているポーズであるという認識もある。
このカマキリ人間の岩絵は「先史時代、今日とほぼ同じように、“祈るカマキリ”は神秘主義と感謝の対象となる動物であった」と研究チームは説明している。
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古代の人々がカマキリ人間を崇拝していたのは、それが天から来た“神”としてのエイリアンであったからかもしれない。そしてカマキリの特徴である逆三角形の頭部と大きな目は、あの“グレイ”を彷彿させるのではないだろうか。カマキリ人間のロックアートがイランの遺跡以外の場所でも多くみつかるようなことがあれば、謎はさらに深まることになるだろう。
提供元・TOCANA
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