パナソニックスタジアム吹田 写真:Getty Images

 2月14日と15日に行われたJ1リーグ開幕節。最も多くの観客動員数を記録したのは、国立競技場で行われた東京ヴェルディと清水エスパルスの一戦で52,541人となった。また、唯一14日に行われたガンバ大阪とセレッソ大阪のダービーは、パナソニックスタジアム吹田に34,860人が訪れた。

 日産スタジアムで行われた横浜F・マリノスとアルビレックス新潟の試合には、32,713人が訪れたが収容率は46%。ノエビアスタジアム神戸で行われたヴィッセル神戸と浦和レッズの一戦は22,266人。ベスト電器スタジアムで行われたアビスパ福岡と柏レイソルの一戦では1万人を割り9,923人。レモンガススタジアム平塚で行われた湘南ベルマーレと鹿島アントラーズの一戦には13,025人が詰めかけた。

 チケットが売り切れでも収容率が100%にならないなど、観客動員数に対してSNS上では疑問も含めて様々な意見が上がっている。

 「3万人入っててマリノスの収容半分にも満たないの草、日産広すぎやて」「浦和相手で収容75%どまりのノエビアも意外」「大箱でもないのに開幕戦で50%割り込む福岡ヤバすぎ」「ガンバは完売したのになんで(収容率)88%なのか」「相手が柏とはいえホームで開幕戦かつ新監督の初陣でこれはひどい」「湘南と鹿島の試合はチケット完売で当日券も無かったのに、収容率85%なんだ。収容人数15,380人がマックスらしいのだけど、2,000枚のチケットはどこへ消えたのか?」

 Jリーグの試合でチケットが完売しても収容率が100%にならないのは、安全対策や運営上の理由が関係している。避難経路や警備・関係者スペースの確保、アウェイ・ホームサポーター間の緩衝地帯の設定が必要だからだ。また、視界不良席や機材設置スペースの影響で販売対象外の座席も存在する。さらに、スポンサー招待席の未使用や、ダイナミックプライシングによる売れ残りも要因となっているようだ。