ホンダとの経営統合交渉でホンダより下になる扱いが気に食わないとかで日産が交渉を破談にしたことは報じられていると思います。

その後出たロイターの記事がこちら。

【鴻海、目指すのは日産との協業 買収ではない=会長】

[新北(台湾)12日 ロイター] – 台湾の鴻海精密工業の劉揚偉会長は12日、同社が目指すのは日産自動車との協業であり、買収ではないと発言した。

日産の内田誠社長は先週、ホンダ本社を訪問し、三部敏宏社長に統合協議を白紙にしたい意向を伝えた。

関係筋がロイターに語ったところによると、日産は鴻海を協業相手の候補ととらえているという。

鴻海の劉会長は、台北郊外の新北市にある本社で記者団に対して、日産の買収は考えていないと明言。「株取得は目指していない。協業だ」と続けた。

また、日産の株式を保有する仏ルノーとも協業について話しているとした。 (2025/2/12 ロイター)

あの鴻海も日産買収は考えていないと言われるレベルのようです。

日産の常に一方的にトヨタをライバル視してきました。しかしそれは自分達の実力を客観的に評価してのものではありません。

漫画やアニメでは主人公に勝手にライバル意識を持って絡んでくる雑魚。そんな立ち位置を現実世界で続けてきました。

組織の無駄な肥大化、高コスト化が常に日産の課題です。

経営陣が給料貰ってふんぞり返るだけで批判されても自分が責任を負うというような姿勢がなく 従って肥大化、高コスト化、経営判断の遅さなどを改善するために大なたを振るう人間が常に現れないところを見るに、代々そういう経営陣が後継にもそういうのを選ぶことで自分達の立場も守れるというようなろくでもない考えを持っていたのではないかと疑いたくなります。

コストカットと横領が武器のカルロス・ゴーンが現れて日産を救った英雄のようになったのはまさにそのメスを入れなければならない「肥大化し高コスト化した経営体制」に誰一人メスを入れる事が無かったからだと思います。