セルジーニョ 写真:Getty Images

 かつて鹿島アントラーズに在籍していたブラジル人MFセルジーニョは、中国1部の長春亜泰から北京国安へ完全移籍し、MFダワン(元ガンバ大阪)とチームメイトに。2月17日までに中国への帰化手続きが完了したことにより、3月開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、中国代表デビューの可能性が高いという。

 同選手は2020年1月に鹿島から長春へ完全移籍すると、長春で5年間プレー。以前から帰化の可能性が報じられるなか、2025年1月に「中国での居住期間が5年以上」という帰化の条件を満たすと、2月はじめに北京国安への移籍が正式決定した。

 その帰化・中国代表入りの可能性を巡っては、『捜狐』が2月1日に「セルジーニョの帰化手続きで問題発生。2025年3月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選までに、中国代表入りの可能性は低い」と報道。帰化手続きで問題が起こっている理由として、「彼はブラジルとイタリアの国籍を有している。イタリア国籍を離脱手続きの際に問題を抱えた」と伝えていた。

 しかし『網易』は17日に「セルジーニョの帰化手続きが完了した」とリポート。これによると、本人が「中国代表チームの一員となり、W杯予選でプレーすることがずっと僕の夢だった」と語っていたほか、記事では「中国代表監督はセルジーニョの能力を高く評価している。彼が中盤で重要な役割を果たすと確信している」と綴られているだけに、同選手が負傷離脱しない限り、3月での中国代表入りは決定的とみられる。

 なお中国は最終予選6試合を終えて2勝4敗。グループCで最下位も、W杯本大会ストレートイン圏内の2位オーストラリアから勝ち点1差。日本代表が本大会出場へ王手をかけるなか、インドネシア、サウジアラビア、バーレーン、オーストラリアと熾烈なW杯出場枠争いを繰り広げている。