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プレミアリーグのノッティンガム・フォレストは、今2024/25シーズン第25節までで3位に位置。しかし、ここにきてその快進撃が揺らぎ始めてきたのかもしれない。2月15日に行われたリーグ第25節フラム戦での1-2の敗戦は、これまで好調を維持してきたチームの課題を浮き彫りにしているとイギリスのメディア『ノッティンガム・ポスト』が伝えている。
シーズン前半のフォレストは、ヌーノ・エスピーリト・サント監督の下で組織的な守備と効果的な攻撃を武器に、予想外の上位争いを繰り広げてきた。しかし、フラム戦ではその守備の安定感が崩れた形だ。特に昨2023/24シ-ズンからの課題だったセットプレーと空中戦での脆さが、ここにきて再び露呈。試合開始直後からサイドを狙われ、クロス対応の甘さが命取りになった。フラムの先制点も空中戦の競り合いから生まれていた。
さらに、フォーメーションの選択も裏目に出た。2月1日にブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンを7-0で圧倒した試合と同じ布陣を採用したが、フラムのマルコ・シウバ監督はこれを完全に予測し対策を講じていた。前半は1-1で折り返したものの、後半に入ると主導権を握られる。フォレストの3バックが機能不全に陥るとヌーノ監督は4バックに変更し流れを掴んだが、対応が遅かった。
選手層の薄さも深刻な問題といわれている。この試合ではFWクリス・ウッドが今シーズン18得点目を挙げた。しかし、得点源が同選手1人という現状は、シーズン終盤に向けて不安材料となる。GKマッツ・セルスの活躍がなければ、スコアはさらに悪化していた可能性もあり、攻撃面、守備面ともに層の薄さが目立ち始めた。
これからの試合日程を見ても、フォレストの前に立ちはだかる壁は高い。次節(2月23日)はアウェイでニューカッスル・ユナイテッド。さらにホームで2月27日にアーセナル、3月8日にマンチェスター・シティとの連戦が控えており、上位争いを続けられるのか、フォレストの真価が問われる時がきたようだ。