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明治安田J2リーグ開幕節のヴァンフォーレ甲府対レノファ山口が2月15日、甲府のホームであるJITリサイクルインクスタジアム で開催。女性審判員の山下良美氏が主審を務めたが、試合前にはスタジアムからブーイングが湧き起っていた。
Xでは、試合前に審判団の紹介が行われるときの動画が投稿。「本日のマッチコミッショナーをご紹介いたします。主審、山下良美」とアナウンスされると、ホームゴール裏など一部からブーイングが発生。ネット上では、同氏のレフェリングを心配する声も挙がっていた。
その山下氏は、2024年8月21日開催の天皇杯4回戦・甲府対鹿島アントラーズでも主審を担当。JITリサイクルインクスタジアムのピッチに立ったが、甲府サポーターはこの一戦における同氏のジャッジでフラストレーションを溜めたかもしれない。
ファン・サポーターの間で話題になったのは、甲府が1-2とビハインドで迎えた後半アディショナルタイム90+3分のシーン。鹿島所属GK早川友基が自陣ペナルティエリア内でボールをキャッチした直後、チェイスしていた甲府所属FWマクーラと接触。両選手の右足が軽く触れた程度だったが、早川がボールを抱えたまま倒れると、山下主審はマクーラに2枚目のイエローカードを提示。結局、甲府は最後まで追いつけなかった。
この山下主審の判定を巡っては、当時ネット上で「これでイエローカードを提示する山下主審の判定基準に疑問」「主審の角度からプレー見えているのに…」など、否定的な声が。ただ一方で、NHKの中継で解説を担当していた元Jリーガーの播戸竜二氏は「ちょっと当たったという形ですけど、まあでも足を引いた方が良いですね」などと、マクーラのプレーに問題があったという見解を示した。
史上初のFIFAワールドカップ女性審判員として、サッカー界の歴史に名を刻んだ山下氏。国際大会で実績を積み重ねる一方、以前からJリーグ公式戦におけるレフェリングで議論の対象に。2024年に「J1で笛を吹くレベルのに値しない」という理由で同氏の降格、割り当て停止を求める署名活動が見受けられた。