2005年のチーム結成以来、実に122勝を挙げてきたレッドブル。これまで所属したドライバーをポイント順にランキング化し、栄光の歴史を振り返っていきたい。

レッドブル入りならずも 進化遂げた角田裕毅の2024 

 まずは、10位-4位まで。

【9位-4位】

10位:クリスチャン・クリエン 11ポイント
  (在籍 2005ー2006/最高位 5位)

9位:デビッド・クルサード 60ポイント
  (在籍 2005ー2008/最高位 3位・2回)

8位:ピエール・ガスリー 63ポイント
  (在籍 2019/最高位 4位)

7位:ダニール・クビアト 116ポイント
  (在籍 2015ー2016/最高位 2位)

6位:アレックス・アルボン 181ポイント
  (在籍 2019ー2020/最高位 3位・2回)

5位:セルジオ・ペレス 932ポイント
  (在籍 2021ー2024/最高位 1位・5回)

4位:ダニエル・リカルド 956ポイント
  (在籍 2014ー2018/最高位 1位・7回)

 続いて、上位3人を3位からお届け。

3位:マーク・ウェバー 978.5ポイント
  (在籍 2007ー2013/最高位 1位・9回)
 レッドブルが中団のチームから勝利を争えるチームに変貌する、その過渡期に在籍し、在籍年数は歴代2位の7年にも上った功労者。初優勝はニュルブルクリンクで行なわれた2009年ドイツGPで、シーズン序盤を圧倒していたブラウンGPを押さえて、自身初のポールトゥウィンを飾った。第16戦ブラジルGPで2勝目を挙げ、この年はドライバーズランキング4位に。2010年は4勝を挙げ、第16戦日本GP終了時点でランキング首位に立つなど最終戦まで熾烈なチャンピオン争いを見せたが、最終戦でベッテルに逆転されキャリア最大のチャンスを逃す。その後ベッテルとの差は広がっていき、2011年1勝、2012年も2勝にとどまり、2013年は未勝利。タイトルの歓喜に沸くチームとベッテルをよそにひっそりとF1から身を引いた。

2位:セバスチャン・ベッテル 1577ポイント
  (在籍 2009ー2014/最高位 1位・38回)
 2008年に姉妹チームのトロロッソで勝利を飾り、鳴り物入りでレッドブル入りしたベッテルは、昇格3戦目の2009年中国GPでチーム初のポールトゥウィンを達成する。序盤からブラウンGPがリードするシーズンだったが終盤に追い上げを見せ、チャンピオンのジェンソン・バトンに11点差のランキング2位でシーズンを終えた。2010年は同僚ウェバー、フェラーリのフェルナンド・アロンソ、マクラーレンのルイス・ハミルトンと最終戦まで激戦を繰り広げたが、最終戦アブダビを制しドライバーズタイトル初制覇。チームにも初のコンストラクターズタイトルをもたらした。2011年には11勝を挙げ連覇。2012年はアロンソに最大44ポイント差をつけられるも、シーズン中盤から追い上げみごと逆転、わずか3ポイント差で3連覇。そして迎えた2013年は序盤に起きたチームメイトとの確執騒動など落ち着きない立ち上がりを見せたが、第11戦以降は9連勝と他を圧倒し、終わってみれば2位アロンソに155ポイント差をつける圧倒的なシーズンで4連覇を達成した。持ち前の速さと裏腹に、接触やペナルティも多く話題に事欠かないドライバーだった。

1位:マックス・フェルスタッペン 2961.5ポイント
  (在籍 2016ー2024/最高位 1位・63回)※在籍中
 トロロッソでデビュー2年目を迎えていた2016年だったが、第5戦から急きょレッドブル昇格を果たす。そのデビュー戦で4番グリッドを獲得すると、決勝ではフロントローのメルセデス2台がまさかの同士討ちするなど波乱の展開に乗じてみごと初優勝。エンジンがホンダに切り替わった2019年、第12戦ハンガリーGPで、初めてのポールポジションを獲得する。さらに第20戦ブラジルGPでは、初のポールトゥウィンも達成。なかなかメルセデスの壁を越えられなかったフェルスタッペンだったが、2021年はハミルトンとランキング1位を奪い合う一騎打ちの展開に。最終戦アブダビGPの最終ラップでハミルトンを抜き去り見事逆転でタイトルをつかむ劇的な展開に。2022年は5連勝を含むシーズン15勝、RB19を駆った2023年は、ポールポジション12回、19勝、9度のファステストラップを記録し、キャリア最高のシーズンとなった。2024年はシーズン前半に7勝を挙げたが、第11戦オーストリアGPの5位を皮切りに、優勝できないレースが続いた。それでも、粘りのドライビングを見せランド・ノリスの追撃を振り切ると、第21戦ブラジルGPでは、17番グリッドから驚異の追い上げで11戦ぶりの優勝を果たし、続く第22戦ラスベガスGPで、みごと4回目のタイトル獲得となった。近年のレース数増加も相まって、レッドブル所属ドライバーで最高ポイントを獲得しているが、63勝のうち53勝をわずか4年で挙げている点にも注目。現代最強のドライバーであることに変わりはない。