前田大然 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティックに所属する日本代表FW前田大然が、今2025年夏の移籍市場で争奪戦となる可能性が高い。今2024/25シーズン、前田はリーグ戦やカップ戦に加え、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の全コンペティションで35試合に出場し22ゴール8アシストと圧倒的な数字を残しており、欧州の主要リーグから注目を集めつつある。

 2月13日に行われたCLでのセルティック対バイエルン・ミュンヘン(1-2)のCBSスポーツの番組内で、元フランス代表の名FWティエリ・アンリ氏(2014年引退)も前田について「典型的なストライカー」と評価。「セルティックはよく戦ったし、前田も素晴らしかった。彼のゴールはまさに前田らしい、適切なタイミングで適切な場所にいる得点だった」と語った。さらに「彼は2点目を決めるチャンスもあったが、少なくともチームに試合を作らせた」と、その貢献度の高さを強調した。

 セルティックはこれまでも数多くの選手を輩出してきたが、スコットランド新聞『The Herald』のジャーナリストのヒュー・マクドナルド氏は「次の移籍候補」に前田の名を挙げた。地元サッカー専門メディア『PLZ Soccer』で「彼は27歳になったばかりで、移籍のタイミングとしては最適。セルティックの“出発ロビー”にいる選手としてこれまで見ていなかったが、MF旗手怜央やDFアリスター・ジョンストンと並んで議論に入るべき存在になった」と指摘する。

 CLでの活躍はセルティックの選手にとって大きなチャンスだが、同時にクラブにとっては「諸刃の剣」でもある。好成績を収めるほど資金力のあるクラブからの関心が高まり、チームを去る選手が増える。実際、2024年夏にはMFマット・オライリーがプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンへ移籍したばかりだ。