こんばんは!たびこふれライターの中尾です。

福島県福島市の奥座敷には高湯温泉(たかゆおんせん)があります。

高湯温泉は、山形県の蔵王温泉、白布温泉と共に奥州三高湯と呼ばれ古くから湯治場として賑わっていました。その高湯温泉は全国で9番目に源泉かけ流し宣言を行いました。「かけ流し」という表現には実は「一部循環かけ流し」や「加水加温かけ流し」も含まれています。

高湯温泉では、源泉から引湯した天然温泉を効能豊かなままに、一切手を加えず「100%源泉かけ流し」の湯として提供しています。言い換えれば、『自家自噴源泉完全放流型かけ流し方式(加水加温無し)』です。だから高湯温泉では「極上温泉」と表現しています。その高湯温泉には明治元年創業の『旅館玉子湯』があります。

実はその昔、今は亡き父と東北を旅していた時に「玉子湯のお湯は良い」と言われ、立ち寄り湯で訪問して温泉に感動しました。それ以来、この地に来ることはありませんでしたが、磐梯吾妻スカイラインをドライブする予定を立て、宿泊先をどこにしようかと考えていた時に思い出したのが玉子湯。一度は泊まってみたいと考えていたのでいい機会だと思い予約しました。

玉子湯...何とも面白いネーミングの旅館ですが、温泉はやはり素晴らしいの一言。高湯温泉の紹介とともに玉子湯へご案内します。

目次
高湯温泉
旅館玉子湯

高湯温泉

吾妻の山々に抱かれるように、ひっそりと佇む高湯温泉。江戸時代の開湯時と変わらない「湯」が今もここに湧き続けています。湧き出たばかりの湯は無色透明。空気に触れることで湯花が発生し、白く濁ります。宿ごとに趣向異なる露天風呂や湯治湯の面影を残す内湯など、「湯」そのものを贅沢に楽しむことができます。

源泉力

高湯温泉の療養効果を検証する実証事業の結果から、高湯の主要源泉すべてに国内でもトップクラスの抗酸化力があることがわかりました。これは全国的に見ても大変珍しく、しかも、江戸時代の開湯以来頼約400年以上の間、給湯方法を変えずに引湯させていることは驚くべきことであり、まさに天与の恵みと言えます。

温泉力

開湯以来「源泉かけ流し」にこだわり続けています。地区内にあるすべての浴槽が、自然湧出に加え、機械による汲み上げをせず、地盤の高低差を利用する自然流下式で引湯し、溢れ出た湯はそのまま排出しています。「湯の力」を最大限に享受できる最適な方法を、高湯の先達らは自らの身体で実感し、守り続けてきました。

地域力

高湯には古くから「一切の鳴り物を禁ず」という慣習があり、療養目的のため歓楽的な遊びなどを禁じてきました。また、この地に相応しくない大規模開発を行わず、山峡の静かな環境を現在も守り続けています。地域全体で吾妻の自然を尊び、湯を受け継いできたからこそ、開湯時と変わらない「高湯温泉の姿」が今もここにあります。

泉質:酸性・含硫黄(硫化水素型)ーアルミニウム・カルシウム硫酸塩温泉(低張性・酸性・高温泉)

泉温:42.8度~50.5度

効能:高血圧症、動脈硬化症、リウマチ、末梢循環障害、糖尿病、便秘、脱肛、手足多汗症、アトピー性皮膚炎、その他

公式サイト:高湯温泉観光協会

高湯温泉観光協会公式SNS:Facebook、Instagram、YouTube

【高湯温泉パンフレットより引用】

旅館玉子湯

所在地:福島県福島市町庭坂字高湯7

※JR福島駅から路線バスで40分、タクシーで25分です。

旅館玉子湯の公式サイトとSNS

まずは旅館玉子湯の公式サイトをご覧ください。

公式サイト:旅館玉子湯

旅館玉子湯公式SNS:X(旧Twitter)、Instagram、Facebook

館内の案内は公式サイトをご覧いただければ分かりますので、ここでは省略します。

旅館玉子湯の温泉

「玉子湯」の名前は、温泉に入ると肌が玉子のように滑らかになることと、匂いがゆで卵に似ていることから由来しています。

【福島】高湯温泉の旅館玉子湯で極上の源泉を体感
(画像=『たびこふれ』より 引用)

旅館玉子湯には5つの浴場があります。(1ヶ所は貸切露天風呂で有料)
【内湯】

  1. 4階に大風呂「滝の湯」(入浴時間は14:30~翌朝10:00)
  2. 1階に内風呂「仙気の湯」(入浴時間は14:30~翌朝10:00)
    【露天風呂】
  3. 湯小屋「玉子湯」(入浴時間は14:30~22:00/翌朝6:00~10:00)
  4. 貸切露天風呂「瀬音」※貸切料金は45分間で2,200円(税込)
  5. 野天岩風呂「天渓の湯」※朝夕で男女が入れ替わります。
    【注意】3~5にはボディソープやシャンプーなどのアメニティが用意されていません。また浴場には1階庭園玄関からスリッパをサンダルに履き替え屋外へと進みます。