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2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で、日本勢の強さが際立っている。最終節(2月17〜19日第8節)を残し、11日(第7節1日目)に東地区の決勝トーナメント進出チームが決定。ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、川崎フロンターレのJ1の3チームが揃ってベスト16入りを果たした。韓国、中国のクラブが苦戦する中、日本勢が安定した結果を残している。
11日、神戸は上海海港(中国)を4-0で粉砕し、圧倒的な強さを見せた。FW武藤嘉紀の先制点を皮切りに、FW小川慶治朗とMF汰木康也が後半立ち上がりに加点。終盤にはFW大迫勇也がダメ押しゴールを決め、試合を通じて相手を圧倒した。8日の富士フイルムスーパーカップでサンフレッチェ広島に0-2で敗れた影響を感じさせず、昨2024シーズンのJ1王者らしい安定感を見せた。
同じく4-0のスコアで浦項スティーラーズ(韓国)を撃破したのが川崎だ。敵地での勝利という点でも価値があり、特に昨シーズンJ1で8位に沈んだチームが、この試合ではかつての強さを取り戻した印象がある。昨シーズン19ゴールを挙げたFW山田新が先制点を記録し、今2025シーズンも期待できそうだ。
横浜FMも上海申花(中国)に1-0で勝利し、グループ突破を確定させた。スティーブ・ホランド新監督の下で新たな戦術に挑んでおり、FWヤン・マテウスをウインガーではなくトップ下で起用。決勝点を決めたことで、新システムへの適応も進んでいる。J1で昨シーズン9位と低迷したが、復活が期待できそうだ。
一方、韓国は光州FCの突破が決まったものの、蔚山HDは敗退。浦項がかろうじて最後の枠である8位にとどまっている状況だ。中国も山東泰山、上海海港、上海申花の3チームが出場しているが、リーグステージ突破を確定させたのは山東の1チームのみで、期待を下回る結果となっている。