1月20日、ドナルド・トランプ大統領は就任初日にメキシコ湾を「アメリカ湾」と改称する大統領令に署名しました。 この措置は、米国の偉大さを称えることを目的としています。

この大統領令を受け、米国内のいくつかの機関や企業が対応を開始しました。米海洋大気局(NOAA)や国立気象局(NWS)は、公式文書やウェブサイト上での名称変更を進めており、NWSの報道官は「できるだけ迅速に更新する」と述べています。

また、グーグルは米国内のユーザーに対してグーグルマップ上で「アメリカ湾」と表示する対応を行い、メキシコのユーザーには「メキシコ湾」と表示する措置を取りました。

しかし、この改称は国内外で議論を呼び起こしています。AP通信は引き続き「メキシコ湾」の名称を使用する方針を示し、その結果、ホワイトハウスから取材制限を受ける事態となりました。

メキシコ政府もこの動きに反発しており、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は、1607年の地図を示しながら「なぜアメリカ合衆国を『メキシカン・アメリカ』と呼ばないのか?それも良い響きだ」と皮肉を述べています。