自動車保険は簡単な手続きでいつでも解約できる。ただし、解約時期や保険料の払込状況によっては、等級の進行や引継ぎに関して損をする可能性がある。自動車保険を解約する際はいくつかのポイントに注意し、ベストなタイミングで手続きをすることが大切だ。

自動車保険を解約する場合に必要な手続きとは?

自動車保険はいつでも解約できる。一般的な手続きの流れは以下の通りだ。

1.保険会社や代理店に解約の連絡をする

自動車保険を解約する場合、まずは保険会社もしくは代理店にその旨を連絡する必要がある。ホームページや保険証券などに記載されているサービスセンターに電話するか、担当者がいれば直接連絡してもいいだろう。一部のダイレクト型自動車保険ではオンラインで手続き可能なケースもある。

解約の際に伝えるべき主な事項は以下の3点だ。

  • 自動車保険を解約したい旨
  • 解約の理由(他社への乗換え、廃車など)
  • 解約希望日

    解約の理由については必ずしも伝える必要はない場合もある。しかし、すぐに他社に乗り換えるか、新しい契約まで期間が空くかによって中断証明書の発行有無など手続きが変わる可能性がある。解約理由をある程度伝えておくとスムーズになるだろう。

    解約に必要な書類の作成や郵送には数日を要することもあるため、解約を決めたらなるべく早めに連絡したい。

    2.解約申込書・中断証明発行依頼書を作成する

    一般的に自動車保険の解約には、解約申込書(契約内容変更依頼書と呼ぶ場合もあり)の作成が必要だ。必要書類は保険会社や代理店の窓口に出向くか、自宅に郵送してもらった上で必要事項を記入する。

    新しい自動車保険の契約まで期間が空く場合は中断証明発行依頼書も作成する。自動車保険の等級は最長10年間保存でき、将来的に被保険者本人、その配偶者、同居の親族に引継ぎ可能だ。等級は保険料に大きな影響を与える要素の一つだ。解約する自動車保険の等級が「7等級」以上である場合は、中断証明書の発行手続きも忘れずに行いたい。

    3.必要書類と保険証券を提出・返送する

    必要書類を窓口で提出、または返送すれば解約の手続きは完了だ。解約する自動車保険の保険証券の返却が必要になる場合もあるので忘れないようにしたい。解約返戻金がある場合は指定した口座に振込まれるため、後日確認しておくといいだろう。

    自動車保険の解約時期に注意 等級は1年ごとに進行する

    自動車保険の解約にあたっては、「解約時期」に特に注意したい。自動車保険の等級は1年ごとに進行するからだ。

    例えば、2019年1月に契約開始した15等級の自動車保険契約があると仮定する。2019年7月にこれを解約して他社に乗り換えた場合は15等級での新規加入となり、16等級に進行するためには2020年7月まで、さらに1年間無事故で過ごさなければならない。中断した場合に保存される等級も15等級のままになる。

    等級が進行すればその分だけ適用される割引率が高くなるため、解約時の等級は1つでも高いほうがいい。特に解約を急いでいない場合は、満期まで待ってから他社への乗り換えや中断手続きを行ってもいいだろう。

    自動車保険の解約を検討していても保険料の支払いを滞納しないように注意

    自動車保険を解約する際は、保険料の払い忘れにも注意したい。自動車保険の保険料が期日内に支払われない場合、保険会社は契約を解除できるからだ。契約解除されてしまうと、その自動車保険の等級を保存したり引き継いだりすることができなくなってしまう恐れがある。

    また保険会社のなかには、過去一定期間内に他の保険会社から契約を解除された場合は保険の申し込みを受け付けないところもある。解約日までの保険料は滞りなく支払うように心がけたい。

    文・曽我部三代(保険業界に強いファイナンシャルプランナー)
     

【関連記事】
40代で「がん保険」は必要か?
保険の代理店が外貨建て保険を勧める本当の理由とは?
がん保険の基礎知識 「特約」や「一時金」とは何か?
医療保険の「掛け捨て」と「積立」、 40代はどっちを選ぶべき?
40代が知っておきたい保険の知識まとめ