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2月10日に行われたU21シンガポールプレミアリーグ(U21 SPL)のタンジョン・パガー・ユナイテッドとアルビレックス新潟シンガポール(アルビ新潟S)の試合後、タンジョン・パガー所属の19歳の選手がアルビ新潟Sの選手2人を暴行したとして、地元警察に逮捕された。
シンガポール警察(SPF)は、2月10日午後9時40分頃に救助要請を求める通報を受けて現場に急行。20歳の男性が意識のある状態で病院に搬送され、警察は19歳の男を公衆迷惑行為の疑いで逮捕した。男は暴行容疑でも捜査を受けている。
観客が撮影した動画では、試合後に両チームが握手を交わしているとき、タンジョン・パガーのMFアニク・リズキン(19歳)が、アルビ新潟SのDFシム・ジュンイェン(17歳)に殴りかかる様子が映し出されていた。アルビ新潟SのDFケンジ・オースティン(20歳)が止めに入ったが、数秒後、アニク・リズキンが突進してケンジ・オースティンの顔面を殴打。同選手はピッチに倒れ込んで動かなくなった。
病院に搬送されたケンジ・オースティンは事件の瞬間の記憶をなくしていたが、検査の結果、骨や脳波に異常は見られなかったようだ。同選手は翌11日に退院。アルビ新潟Sの広報担当は今回の件について、シンガポールサッカー協会(FAS)に処分の決定を委ねるとした。
なお、この試合ではレッドカードで退場者を出して数的不利となったタンジョン・パガーが3-2でアルビ新潟Sに勝利。試合中、選手間で一瞬触発というような場面は見られなかったが、試合後に暴行事件が発生した。
タンジョン・パガーは試合後、クラブ公式Facebookページを通じて、アルビ新潟Sの選手とファンに謝罪。同クラブは暴行事件を起こしたアニク・リズキンを契約解除とする可能性を示唆した。同選手は昨年9月にトップチームでも公式戦デビューしており、これまでにシンガポールプレミアリーグで3試合に出場している。