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ベルギー1部KVメヘレンから横浜F・マリノスへ完全移籍のDFサンディ・ウォルシュは、オランダから帰化でインドネシア代表入り。2024年1月のAFCアジアカップ日本代表戦でゴールを奪うなど、国際舞台で結果を残しているが、本人がインドネシアサッカー協会(PSSI)が推し進める帰化戦略に言及した。
年代別オランダ代表でプレーの過去を持つウォルシュは、2022年夏にインドネシアへ帰化すると、同年11月の東南アジア選手権に向けたトレーニングキャンプで同国のA代表初招集。2023年9月の国際親善試合トルクメニスタン戦でA代表デビューを飾ると、その後は16試合プレー。2024年11月15日のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本戦でもピッチに立った。
PSSIは2025年1月に韓国人のシン・テヨン監督を解任し、オランダ人のパトリック・クライファート氏を招へい。オランダから帰化した選手が多いことを考慮した監督人事とみられるが、インドネシア国内ではこうした帰化戦略を加速させる動きへの反対意見も湧き起こっている。
そんななか、ベルギー紙『GVA』では2月11日にウォルシュのインタビュー記事が掲載。これによると、本人はインドネシアへの帰化や同国代表入り、監督人事についてこう語ったという。
「僕は他の欧州出身の選手のために扉を開いたんだ。まわりから(僕のインドネシア代表入りやPSSIの帰化戦略への)批判や疑問はあるけど、僕の選択肢は祖父母のためのものだ。代表入りのプロセスを最初から見て、帰化選手と地元の人々をつなぐ存在になれたことをうれしく思っている。インドネシアのサッカーの質は上がっているし、インドネシアの人々を幸せにしたいんだ」
「シン・テヨンは僕たちを遠くまで連れて行ってくれた。FIFAワールドカップ出場まであと少し。予選突破が目標だ。その可能性をより高めるために、新しい監督が来たんだ。僕たちはエリック・トヒル会長の選択を支持している。長い目で見れば、改善されるはずだ」