「練習して、上手につき合えるようになると、たとえ感じたくない気持ちになったとしても、その気持ちにふり回されることはなくなります。たとえば、イライラにふり回されているとき、勉強にもスポーツにも集中できなくて、イヤになってしまいますよね。イライラすることは、悪いことではありません」(同)

ネガティブを引き寄せない

人間は感情の生き物だといわれます。好ましくない感情に支配されて、人間関係を壊したという経験がある人は多いと思います。

最も好ましくない感情とは何でしょうか。それは「ねたみ」であると断言しておきます。豊かな人生を歩みたいなら、ねたみの感情を理解して、どのような影響を及ぼすのか理解しなければなりません。

成功のために考えられること、やるべきことも精いっぱい頑張ったのに成功できなければ、ネガティブな感情を覚えやすくなります。自分が望む成功を手にしている他人を見たら、怒りすら感じてくるかもしれません。時には、自分ができなかった成功を手にした人たちを見るのがつらくて、彼らを非難することもあるでしょう。

人生が思うようにいかないとき、ほとんどの人は、自分以外の何かが邪魔しているせいだ、と勝手に思い込むようになります。望まない状況を何かのせいにしたほうが、気分がましになるかもしれません。問題の核心はそんなところにはありません。誰もあなたの成功を妨げたこともなければ、誰かがあなたを成功させてくれることもないからです。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)