人間的魅力というのは、持とうと思って持てるものではありません。己の境涯・境遇の中でどう自分自身を成長させて行こうとするか、それにより人間関係の豊かさ・貧しさが決まるのだと思います。時空を越え精神の糧となるような書物に虚心坦懐に教えを乞い、片一方で事上磨錬(じじょうまれん)し日々その学びを実践して行く中で、自分を律し常に自分を省みつつ修養するのです。そうした努力の積み重ねの上に私利私欲が段々と減ぜられ、利他の精神が醸成されてくるのです。そしてその人の人間的魅力は高まり、人との間の良好な関係も広がり、深まるのだろうと思います。

編集部より:この記事は、「北尾吉孝日記」2025年1月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。