JETROが発表している米商務省経済分析局の統計に見ても明らかなように、製造業を中心に対米投資は年々膨らんでいる。

日本ではTSMCやNvidiaなどのIT産業の主軸となるハード面での投資が際立って見える。ところがその本場であるはずのアメリカでコンピュータや電子制御関連の製品に対して対米直接投資は、それほど大きくはない。むしろ、日本のようなアメリカの同盟国に投資が集中しているのは、円安が大きな影響を与えている。

つまり、円安は対米投資を対日投資に切り替えることに寄与している。言い換えるなら、日米安保が揺るがない限り、実は対日投資は増額するのだ。これは日本のGDPの伸びに大きく影響する。

トランプ大統領は日本国内の石破茂の評価に反して、気持ち悪いくらいに石破茂を持ち上げたが、自分の最も大きなお客さんのトップが来たのだから、持ち上げるのは当たり前だ。そこでトランプは、安倍晋三が敷いたレールに乗って外交戦略を立てている外交音痴な石破茂を手玉に取り、まんまとお得意さんから更なる出資金を得ることに成功した。この辺が、石破茂の甘さの現れだ。

果たしてこのことを、何人の日本人が気づいているだろう?何人の日本人が、苦々しい思いでこのニュースを見ていただろう?

私はこの時点でトランプは石破茂を見限ったと考えている。

以後、

・アメリカの対日戦略と国会論戦

続きはnoteにて(倉沢良弦の「ニュースの裏側」)。