伊東純也 写真:Getty Images

 スタッド・ランスでFW中村敬斗、DF関根大輝とチームメイトのMF伊東純也は、2月9日開催のリーグアン第21節オリンピック・リヨン戦で不発。試合翌日にMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)移籍の可能性が報じられているが、本人は2024年の時点でステップアップ移籍が難しいと感じているようだ。

 2024年2月の『週刊新潮』による性加害疑惑報道を受けて、半年ほど日本代表招集から遠ざかっていたものの、所属クラブでは問題なくプレーしていた伊東。2024/25シーズンもリーグ戦全試合スタメン出場で4ゴール4アシストをマークするなど、右サイドからのドリブル突破やクロスで多くの決定機を演出。右サイドバックでプレー可能な関根が柏レイソルから加入したことにより、日本人コンビからのさらなるチャンスメイクが期待されているが、リヨン戦では攻撃面で存在感を発揮できず。チームも0-4で敗れている。

 そんななか、MLSの情報を専門に扱う『Markaj News』が2月10日に伝えたところによると、伊東にはFCダラスが関心を寄せているとのこと。ダラスは2024シーズンのMLSウェスタン・カンファレンスで11位という結果に終わり、攻撃陣の強化が課題。伊東にくわえて、アルゼンチン人FWベンハミン・ロレイセル(ベンフィカ)にも関心を寄せているというが、2選手ともに交渉やオファーの有無については触れていない。

 伊東とランスの契約期間は2026年6月まで。本人は2024年6月、インターネット動画配信サービス『DAZN』の制作番組「内田篤人のフットボール・タイム」に出演した際、自身の去就について「チームは…多分ステイです」と残留を示唆しつつも、「まあ、チャンスがあれば」と語っていた。

 ただ本人はステップアップ移籍の可能性が低いと感じている模様。日本代表OBの内田篤人氏から「上(のクラブ)から引き抜かれることとか(あるでは?)。他の国とかありそうだけど」と訊かれると、「一番は、年齢とかじゃないですか。あと意外と高いという」とコメント。ランスで受け取っている年俸額が高いことを理由に、移籍が難しいとの認識を示している。