巨大な氷の塊である北極だが実は陸地があったのか――。完全な衛星写真が今なお撮影されていないという北極にまつわる“陰謀論”が浮上しているようだ。
■北極は氷の塊ではなかった?
1811年、ニューシベリア(ノヴォシビルスク)諸島への探検中、探検家ヤコフ・サンニコフは北西の北極海に未知の土地を発見したと公言しその場所を「サンニコフ島(Sannikov Land)」と名づけた。その後の1900年に同地域をエドゥアルト・フォン・トルが観測し、その土地を特定するための探検に乗り出したが行方不明となっている。そしてサンニコフ島は今も発見されていない。
はたして北極に陸地があるのだろうか。
オルタナティブメディア「Soul:Ask」の記事によると北極に巨大な陸地または大陸が存在する可能性があり、その存在を暗に示す説得力のある論拠を紹介している。
まず1つめは北極の完全な衛星写真はなく、欠落箇所はコンピュータ生成画像で埋め合わせられていることだ。北京=ニューヨーク間の飛行経路が北極の真上を通っているというのに、北極を俯瞰する位置を通過する人工衛星はなぜかないようなのだ。
さらに現状で最も詳細な北極の地図を調べると、ぼやけて塗りつぶされた領域が多数あることがわかり、北極全体がコンピュータ生成された断片画像から組み立てられたように見えるため、多くの疑問が生じる。
第二に、サンニコフ島が発見されたとされる地域全体が、現在は立ち入り禁止になっていることだ。公式の説明ではこの地域でかつて核兵器の実験が行われたためであるが、実際には探検隊や砕氷船団が侵入している。そしてそれら活動に関する報告は公開されていない。
この地域はかつては活発に開発され、17世紀の漁師やセイウチ猟師のキャンプや小屋があった。時が経つにつれ、人々は去り、今では荒れ地となっている。ちなみにニーコン主義のロシアの司祭、アヴァクーム(1620- 1682)が流刑にされたプストジョルスクの集落もこの一帯にあった。
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第三に、歴史的な地図には北極を取り囲む島々が描かれていることだ。たとえば、ゲラルドゥス・メルカトルの1633年の地図には、陸地、川、山々が描かれた「北方浄土(ヒュペルボレア)」が描かれている。
記事によればサンニコフ島が報告された地域では火山活動が検出されているという。1980年代には大量の煙が記録されていて、近くを通った者が独特の硫黄臭に気づいたとの報告もある。北極に陸地がある場合、間欠泉や火山からの地熱が陸地を温めている可能性があるということだ。
もしも北極に大陸があったとしてもそれを公表して困ることは何もないはずだが、意図的に隠されているとすればその理由は実に不気味であり“陰謀論”めいたものになるだろう。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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