フリーメイソン、イルミナティ、KKK、スカル・アンド・ボーンズ、黄金の夜明け団など、秘密結社と呼ばれる団体は古今東西遍く存在するが、いわゆる“未開社会”でも秘密結社は重要な社会的役割を持っていた。そして米先住民の中には謎に包まれた秘密結社が存在していたようだ――。
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現在のカナダ・バンクーバーからブリティッシュ・コロンビア沿岸地域に先住していたクワクワカワクゥ族(またはクワキウトゥル族)には「ハマツァ」と呼ばれる秘密結社が存在したと言われているが、これが西洋世界で物議を醸したという。それというのも、この秘密結社はカニバリズム(人肉食)と密接な関係があると報告されていたからだ。
デンバー美術館の説明によると、ハマツァで使用される仮面は儀式で行われる踊りの重要な要素を成しており、これを通して部族の伝承を演じるという。仮面には、彼らの歴史にとって重要な動物や精霊を描いていることが多い。特にハマツァの冬の踊りに欠かせないキャラクターである「天空の曲がったクチバシ」、は「人食い霊」を表しているとされる。この仮面はハマツァの通過儀礼(イニシエーション)で使用され、秘密結社のメンバーが人食い霊に扮して、入会者である25歳になった部族の青年たちを誘拐し、森の中に連れていく。ここで、入会者の青年は動物化し、唸り声をあげ、参加者に噛み付く。そこで、秘密結社の成人メンバーは、彼らを人間界に連れ戻すために、一連の歌と踊りの儀式を行う。そして儀式の終わりに入会者らは人間性を取り戻し、入会が認められるというわけだ。
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人に噛みつくというところからカニバリズムの噂が立ったとも考えられているが、実際に入会者は人肉を口にしなければならないとする民族学的な報告もある。ドイツ系アメリカ人の人類学者フランツ・ボアスは、1895年に出版された『クワキウトゥル・インディアンの社会組織と秘密結社』(The Social Organization and the Secret Societies of the Kwakiutl Indians)において、ハマツァにおけるカニバリズムを目撃したと報告している。
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そして、人肉を貪った後に、大量の海水に飲み込み、全て嘔吐するという。これは、海水により心身を浄化する意味合いがあるそうだ。
今となっては19世紀後半のこうした報告を確認する術はない。しかし、カニバリズムが古代社会において重要な社会的役割を持っていたことを考えると、あり得ない話ではないだろう。
参考:「Mysterious Universe」、「chaz.org」、ほか
提供元・TOCANA
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