2021年、「キティ」としか答えられない四足歩行の“野生児”がロシアで発見されたとのニュースが話題となった。

 英紙「Daily Star」によると、ロシア・タルムドで19匹の猫とともにキャットフードを食べて暮らしていた6歳の少女が保護されたという。ダツェという名のこの少女は文章を組み立てることができず、「キティ、キティ(子猫ちゃん)」とロシア語で答えるのがやっとだったそうだ。また歩行にも問題があり、猫のように四足歩行していたという。

 ダツェの母親は34歳のアルプリカだと特定された。彼女はネオナチ的な思想を持ち、ナチス式の敬礼をしている写真も見つかっている。ダツェ保護後、この母親は育児放棄の疑いで拘留された。

猫と育った“6歳の野生児”がロシアで発見! 19匹の猫と同居して猫化、言葉を喋れず、キャットフード食べ…
(画像=画像は「Daily Star」より,『TOCANA』より 引用)

 ダツェにはマイシャナ(12歳)という姉がいることも判明したが、彼女も学校に行ったことを覚えていないほど母親に完全にネグレクト(育児放棄)されていたようだ。

 母親はダツェをアレクサンドルという男性に預けたと警察に話した。しかし、この男がダツェの面倒を見ていたかどうか母親は知らず、「自分がいなかった時のことは分からない。私が来た時には彼はほとんど帰っていなかった」と述べたという。

 警察の広報担当者、タチアナ・ペトロワはダツェ発見時の状況を次のように語った。

「その子は服を着ておらず、やせ細っており、家の中には衛生用品がなく、ゴミが散乱していた」

 当局は調査委員会を立ち上げ、より詳しい調査を開始したとのことだ。その後、ダツェは医療機関で治療を受けたという。

猫と育った“6歳の野生児”がロシアで発見! 19匹の猫と同居して猫化、言葉を喋れず、キャットフード食べ…
(画像=ダツェの母親。画像は「Daily Star」より,『TOCANA』より 引用)

 どういうわけかロシアではこの手のネグレクト事件がよく起こる。たとえば、2009年5月28日付の「ロイター」によると、東シベリアのチタで言葉の全く話せない5歳の少女が発見されている。彼女は生まれた時からアパートに閉じ込められ、犬や猫とともに“育て”られたという。発見時には完全に動物化しており、捜査官に飛びかかったそうだ。

 また1983年、旧ソ連西部(現在のウクライナ)に生まれたオクサナ・マラヤは「Dog Girl」として知られる。彼女はアルコール中毒の母親からネグレクトされ、3歳から8歳まで犬小屋で暮らしていたとされ、発見時は言葉を解さず、犬のように振る舞った。

 ちなみにオクサナは保護後に言葉を学習し、22歳の時にはインタビューに答えられるほどになった。ダツェも言葉を習得し、平穏な社会的生活を送れるようになることを心から願いたい。

提供元・TOCANA

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